研究概要 |
7月までは、手紙、ファックスを通して現地協力者と調査についての打ち合わせを行う。特に、今回初めて現地調査を行う予定の北ルウ県については、同県地方政府を通じて現地の状況を確認する。 8月に山口がインドネシア共和国南スラウェシ州の州都マカッサルに着く。現地協力者と昨年の調査、本年度の調査について協議を行う。また、山口は現地研究機関より研究資料を収集を行い、現地調査目的地のより詳しい情報を収集する。 同月、山口、ハサヌディン大学教官がマムジュ県に行き、タンコウ語の追加調査を行う。さらに、北ルウ県に行き、レモラン語の予備調査を行う。また、ランピ語、セコ・トウンガ語、セコ・パダン語、トアラ語、ロンコン語についての情報を集める。その際、現地協力者に対して、現地調査法の指導も行う。ランピ語等に関して、現地協力者に調査の依頼をする。インドネシア滞在中、ジャカルタ、マナドに赴き、研究資料の収集を行う。 帰国後、前年までの研究資料に基づき、トポイヨ語基礎語彙 附簡略トポイヨ語文法』(原文インドネシア語)を完成させる(Nurhayati、山口真佐夫、中嶋鴻毅著)。さらに、本年度の収集資料を基にで『パナスアン語基礎語彙集および簡略文法、タンコウ語基礎語彙集および簡略文法』(音声データベース付き、原文インドネシア語)を執筆する(Marten, L.Manda、山口真佐夫、中嶋鴻毅著)。 本年度、上記以外に、山口真佐夫(研究代表者)は、トポイヨ語、バラス語、サルドゥ語に対する比較言語学に基づく論文が1本、研究資料が2本雑誌に掲載された。また、タンコウ語、レモラン語に関して口頭発表を2回行った。
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