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2001 年度 実績報告書

地域歴史素材の電子化に基づく歴史学習教材用マルチメディア型データベースの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13020234
研究機関香川大学

研究代表者

山崎 敏範  香川大学, 工学部, 教授 (10036022)

研究分担者 松原 行宏  香川大学, 工学部, 助教授 (30219472)
木原 溥幸  香川大学, 教育学部, 教授 (60035889)
キーワードコンテンツ・アーカイブ / マルチメディア・データベース / マルチメディア教材 / 電子化教材 / 日本史 / 江戸時代讃岐歴史素材 / 中学校歴史学習 / 讃岐水物語
研究概要

研究の概要(江戸時代讃岐の歴史素材の電子化とマルチメディア型データベースの作成)
本研究では,香川(讃岐)地域の歴史素材のデータベース化とマルチメディア型歴史学習教材の開発を試みた。歴史学習の目標は,過去の正確な理解を通した現在の認識と,未来への確かな指針を得ることにある。ところが,小・中学校の歴史教育は,現在の政治状況の複雑さを反映し,時として国民的な論争の的にもなっている。また,通史を中心にする現行の教科書による学習では,実体験に乏しく,ともすれば暗記科目で魅力に欠ける教科になりかねない。
江戸時代は,中世と現在の橋渡しの時期で,歴史資料も豊富であり,たとえば城跡や城下絵図からは,現在社会にその影を色濃く残していることも読み取れる。温暖,少雨の香川地域は,弘法大師が築いた満濃池をはじめ,今も多くのため池をもち,それぞれの池には地域固有の言い伝えとも結びつき,讃岐の風物に彩りを添えている。ここでは、江戸時代讃岐の歴史を物語る城跡,絵図や各種の歴史資料の電子化を試み,マルチメディア型データベースに整備した。本データベースを利用する歴史授業を実施した。
授業実践(附属高松中学校,協和中学校)
今回の授業実践は,香川大学附属高松中学校と高松市立協和中学校でそれぞれ小単元「21世紀に伝えたい江戸時代の讃岐」と「さぬき水物語」を企画した。「21世紀に伝えたい江戸時代の讃岐」は,讃岐を代表する風物詩「お遍路さん」を導入として,讃岐の先人,弘法大師や四国88カ所参りを題材とした。本授業では,生徒自らが地域社会との係わりを自問自答しながら,生活社会への関心を喚起する。一方,「さぬき水物語」では,ため池づくりを題材にして,現在の公共事業・政策までにもいたる諸課題を考察させた。生徒のアンケート分析から,本研究のようなマルチメディア教材は,学習者の学習意欲を喚起することが認められた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松原, 山崎, 木原, 日詰, 高町: "Web型地域歴史素材DBの開発と教育実践への応用"人工知能学会研究会. SIG-IES-A103-08. 45-50 (2002)

  • [文献書誌] 西田, 松原, 山崎: "日英間の小学校における国際交流支援システムに関する基礎的研究"電子情報通信学会研究会資料. EIC-ET. 209-214 (2002)

  • [文献書誌] 高町, 山崎, 松原, 木原, 日詰: "地域歴史素材マルチメディア教材を利用する社会科学習"日本教育工学会 第17回全国大会論文集. 2p23-09. 743-744 (2001)

  • [文献書誌] T.Yamasaki, K.Ando, H.Matsubara: "Web-Based Language Learning System for Acquiring Beautiful Handwriting of Japanese Characters"Int. Conf. On Computers in Education. ICCE2001. 1225-1228 (2001)

  • [文献書誌] H.Kitajima, T.Hattori, T.Yamasaki: "A Method of Obtaining the Aesthetic Impression from Paintings"Int. Conf. On KANSEI Technology. KANSEI 2001. 141-144 (2001)

  • [文献書誌] 真嶋, 橋本, 塩野, 山崎: "褥癒ケアのための在宅看護ガイダンスシステム"電子情報通信学会 論文誌. Vol.J84-D-I No.6. 906-916 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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