研究概要 |
インターネット上での教育ソフト制作におけるコラボレーション 今後急速にブロードバンドが一般化すると考えられ、インターネット上で教育のソフト制作の共同制作をどのように行うか、この課題をNTTラーニング・早稲田大学国際情報通信センターの教授・研究員との共同で研究した.また、異なる3つの受講環境(PC, PDA, FOMA)で、制作した教材を受講した被験者からのデータを得、今後の研究用データとした. 研究課題 (1)コンテンツ制作における編集・修正・議論をウェッブ上にて行い、そこでテキスト・静止画・デザイン等の編集を試みた.ウェッブ上の複数地点から同一教材制作のコラボレーション実験を行い、移動・待ち時間・編集・打ち合わせ等の項目ごとに、従来型の開発制作方法との対比をした.制作に実際にかかる編集時間や打ち合わせよりも、移動・待ち時間の方が、断然大きいという結果をえた.今後の教育ソフト制作に一つの指針を与えてくれた. (2)コンテンツは、ウェッブ上で学習できるマルチメディア教材を制作した.テーマとしてはスコットランド地方で作られるスコッチ・ウィスキーを取り上げ、全3章で構成している.各章は4〜7ページのHTMLファイルと4分〜6分のビデオから成る(PartIスコットランドの首都エディンバラ,PartIIスコッチウィスキーの歴史,PartIIIウィスキー製造の工程).各ページは1ないし2パラグラフで構成している.教材を全て閲覧すると、約15分程度となる.ただし,受講端末により表示条件などが異なるため、それぞれコンテンツは異なる. (3)英語教材の評価方式とその実験、ウェッブ上での試験と評価方式の実験を行った.
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