研究課題/領域番号 |
13021102
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
新宮 学 山形大学, 人文学部, 教授 (30162481)
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研究分担者 |
岡村 敬二 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (90310664)
熊本 崇 東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00153354)
谷井 俊仁 三重大学, 人文学部, 助教授 (00242470)
吉田 公平 東洋大学, 文学部, 教授 (70036979)
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キーワード | 出版政策 / 禁書 / 皇明通紀 / 陳建 / 国史編纂 |
研究概要 |
(E)班「出版政策研究」では、昨年度の東洋大学で行った研究会(白山学会)につづき、平成16年10月にキャンパスプラザ京都で、(B)班「出版物の研究」と合同で研究会(下京学会)を開催した。研究報告は以下のとおりである。(ゴチック体の氏名は、(E)班所属の班員) 報告1 清乾隆朝にみる出版の権威性 谷井 俊仁(三重大学) 報告2 清代官界における先例情報の共有と出版 寺田 浩明(京都大学) 報告3 『皇明資治通紀』の禁書とその続編出版 新宮 学(山形大学) 報告4 明代科挙における「試録」の「程文」をめぐる問題について 鶴成 久章(福岡教育大学) 報告5 印刷文化の大衆化と地域社会の受容 五代 雄資(元興寺文化財研究所) 報告6 「満洲国」の出版体制 岡村 敬二(京都ノートルダム女子大学) 報告7 『欧陽文忠公集』の出版について 熊本 崇(東北大学) 報告8 民主化運動期の非公然出版物の文学資料 岩佐 昌璋(九州大学) 報告9 東北大学所蔵の四書注と清初の学術 三浦 秀一(東北大学) 報告10 密蔵道開と嘉興蔵 中嶋 隆蔵(東北大学) (E)班では、研究課題遂行のための研究方法として、それぞれの研究代表者の個別研究を基礎にしながらも、その成果を報告しあって課題の共有化を進めるための研究会を毎年に開催してきた。とくに最終年度となる今回の研究会では、研究代表者のほぼ全員が報告し、共同研究の進展と深化を図ることができた。 そこで共有された認識の一端は、ニューズレター『ナオ・デ・ラ・チーナ』7号掲載の「出版政策史料集」としてまとめられている。本史料集は、時代や地域的な偏りが見られ必ずしも全般的なものではないが、これまで類例を見ない新たな試みである。さらに、その後の研究成果を補充した「中国を中心とする東アジアの出版政策史料集」を、調整班(E)の成果報告書の中に収めた。
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