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2003 年度 実績報告書

東アジアの印刷史から見た日本印刷文化の起源

研究課題

研究課題/領域番号 13021201
研究機関北海道大学

研究代表者

石塚 晴通  北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授 (10002289)

研究分担者 白井 純  北海道大学, 大学院・文学研究科, 助手 (20312324)
キーワード印刷 / 印刷の起源 / 古版本 / 唐印刷本 / 高麗印刷本 / 奈良印本
研究概要

世界の印刷文化が東アジアに於て始まったことは周知の事実であるが,起源については必ずしも定説を見ていない。中国大陸・朝鮮半島の古印刷資料の原本調査を引き続き進め,日本の百万塔陀羅尼・古版本の調査も引き続き進めて,東アジアの印刷史から見た日本印刷文化の起源を実証的に解明し,共同研究の中でそれぞれの印刷の機構について考察して,出版文化と社会変革についての検討を行った。
研究代表者石塚晴通は,11月28日・29日に仙台国際センターに於て開かれた「東アジア出版文化国際学術会議」の記念講演I「中村不折旧蔵の西域出土漢文仏典について」(竺沙雅章)及び記念講演II「朝鮮時代における中国語の教育と教材」(鄭光)の司会を担当し,質疑を通してそれぞれの研究の特定領域研究の中での意義を明確にした。また併設の「東アジア出版文化展」展示の,国宝『史記』等3点の解題を執筆した。
また,研究代表者石塚晴通は,韓國日語日文學會創立25周年記念国際学術大会の基調講演として「異文化における漢字受容の諸問題」(『韓國日語日文學會國際學術大會發表論文集』pp.1-7)を発表し,漢字字體,漢文訓読,典籍の国際的交流・共有,漢文古版本の内容を扱い,特に漢字字體及び典籍の国際的交流・共有に関して,中国・韓国・日本に於て典籍が伝来し書写・刊行される際に,それぞれの国・時代の標準に直されることを実例を挙げ,画像データを示して実証的に解明した。また,日本の百万塔陀羅尼は,印刷の「刷る」工程の無い印本であることと,複数印を同時に下向けに捺した印本であることを,画像を示して解明した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 石塚晴通: "聲點の起源(金惠鎭, 呉美寧訳)"口訣研究. 111. 23-52 (2003)

  • [文献書誌] 石塚晴通, 大槻信: "勧修寺蔵大教王経頼尊永承点"訓点語と訓点資料. 111. L22-L32 (2003)

  • [文献書誌] 石塚晴通: "敦煌写経研究の現在"敦煌写経-北三井家-. 6-8 (2004)

  • [文献書誌] 古塚晴通, 池田証壽, 白井純: "漢字字體資料畫像數據庫"敦煌写本研究・遺書修復及数字化国際研討会(会議手冊). 196 (2003)

  • [文献書誌] 石塚晴通: "異文化における漢字受容の諸問題"韓國日語日文學會國際學術大會發表論文集. 1-4 (2003)

  • [文献書誌] 白井純: "易林本節用集と字体注記"国語国文研究. (次号)(掲載予定). (2004)

  • [文献書誌] 石塚晴通(佐竹明広等と共著): "岩崎本貴重書書誌解題IV-古写本・古刊本之部補遺-"(財)東洋文庫. 110 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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