研究概要 |
上海博物館蔵戦国楚簡に関する情報収集のため,八月に上海博物館を訪問し,馬承源・濮茅左両氏を始め,博物館側の研究者と懇談し,第一分冊に収録される「孔子詩論」の竹簡配列や,満写簡と留白簡の問題など,戦国期の写本の形態について意見を交換した。 また刊行が予定されている第二分冊以降の上海簡についても情報を収集した。その結果,伝世本「大戴礼記」會子立孝篇に相当する資料が,今本よりも分量が多く,簡背にも本文が書写されているなど,写本として特異な形態を示すとの知見を得た。 さらに帛書本「五行」と竹簡本「五行」を比較・検討した論文を執筆し,現在投稿中である。
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