研究課題/領域番号 |
13021220
|
研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
鈴木 信昭 富山大学, 人文学部, 教授 (50206512)
|
研究分担者 |
真柳 誠 茨城大学, 人文学部, 教授 (20249999)
磯部 祐子 高岡短期大学, 地域ビジネス学科, 教授 (00161696)
三浦 國雄 大阪市立大学, 文学研究科, 教授 (60027555)
岸田 文隆 大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (30251870)
|
キーワード | 東アジア出版文化 / 中国日用類書 / 万宝全書 |
研究概要 |
平成15年度においては、調整班(F)出版交流は、総括班の活動を支援するために5月10日並びに11月27日の調整班代表者会議に出席して総括班との連絡・調整に務めた。さらには、同代表者会議では、他調整班代表者と話し合い、各班の研究が円滑に運営されるよう調整を行い、各調整班の研究会を支援していった。 さらに、調整班(F)では、中国文学・中国思想・中国言語・中国医薬文献学・朝鮮史などを専攻する研究者が集い、各地域を主舞台にくり広げられた出版交流をテーマにして研究活動を行ったが、今年度は特に、中国明代に盛んに刊行された日用類書をテーマに9月20日に大阪市立大学学術情報センターにおいて研究集会を開催した(A班との共同開催である)。発表者と内容は以下の通りである。 1.「明代の『万宝全書』と風水思想」宮崎順子(大阪市立大学非常勤講師) 2.「『万宝全書』に現れた清末・民国初の社会変化」呉恵芳(国立台湾海洋大学共同科助教授) 3.「沖縄に伝来した『万宝全書』」三浦國雄(大阪市立大学文学研究科教授) 4.「『事林広記』と『万宝全書』」金文京(京都大学人文科学研究所教授) 5.「日用類書の編纂方法:『五車万宝全書』」を中心に」小川陽一(大東文化大学文学部教授) 研究集会では、個別の発表と同時に、総合討論をおこなった。特にこの度は、台湾で日用類書研究の第一人者の方を招いたため、台湾における研究の状況や問題点などについても話していただき、今後の研究に資するところが多かったと考えられる。 なおこうした研究会の開催と共に、調整班員は、常時連絡をとりながら研究を進め、研究情報の交換や資料収集の便宜をはかるよう務めてきた。
|