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2001 年度 実績報告書

「通書」の東アジア的展開

研究課題

研究課題/領域番号 13021234
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関大阪市立大学

研究代表者

三浦 国雄  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60027555)

キーワード暦書 / 日選び / 占法 / 術数書 / 沖縄 / 福建省 / 玉匣記 / 日用便利情報
研究概要

暦書については、従来科学史家による比較的重厚な研究蓄積があるが、「通書という様々な択日法、占法、生活便利情報が付載された、所謂通俗的暦書の研究は本邦では全くと言って良いほど進んでおらず、研究はまず資料の調査・収集から始めねばならない。本人は、この度の研究費の支給を受ける以前から沖縄を中心に資料調査を行ってきたが、本年度は国内の所蔵機関に頻繁に足を運び、資料的には6割方調査し終えた。その中には、最近目録が出され、研究者に公開されたばかりの内藤くすり博物館・大同薬室文庫も含まれている。また、本年度の年末年始には、福建省図書館(福州)、中山図書館(広州)に赴き、通書とその周辺の術数書の調査を行った。特に、前者においては、『福建古代刻書考』の著者で、福建図書館の副館長である謝水順氏から親しくレクチャーを受け、知見を拡大することができた。ただ、本人の研究対象は、使い終われば捨てられる運命にある一種の消耗品なので、今後資料的には根気強い調査が必要である。本年度の大きな成果としては、沖縄に伝来した通書『玉匣記』の素性が判明したことを挙げうる。また、元刊『事林広記』卜筮門のソースが、東北大学図書館狩野文庫本『周易火珠林』(江戸写本)らしいということが分かったのも、実績のひとつとして記しておきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三浦國雄: "通書『玉匣記』初探"人文学報. 86号. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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