NACSIS-Webcat(NII国立情報学研究所)、NDL-OPAC、Web-OPAC(国立国会図書館)、雑誌記事索引等のデータベースにより、古書の出版及び流伝に関わる書誌書目情報の編成を行なった。具体的には、既存の二次書誌(「日本における漢籍の蒐集 -漢籍関係目録集成 -」など)に継続する1981年以降の古書(国書および漢籍)を主とする書目情報の抽出を、上述のNDL-OPACを主とする館種別に把握する形で行ない、加えてNACSIS-Webcat或は雑誌記事索引による関連用語のキーワード検索による同種情報の補足を行ない、国内における古書に関わる書目情報の概括的編成を行なった。 文物流伝に関しては、文求堂が戦前に発行した中国古書籍販売目録の一覧の作成と、実物資料の収集(コピーを含む)を大概終了し、今後はその分析が課題となる。また同店が戦前に発行した中国語テキストを含む、中国関連書籍の年次別・類別的把握もおよそ終了させている。 新出資料群のデータ整理として、和算書の「新宮文庫目録」(広島新宮氏旧蔵・東北大学所蔵)の目録作成を完了、「藤原集書 -朝鮮本-その他 -」の整理を了え、編成と目録作成に入っている。 目録情報整合に関しては、現行の諸規則、NCR(日本目録規則)、中国古籍著録規則および和漢古書目録法、和漢古書コーディングマニュアル(案)、或は全国漢籍データベース等の諸マニュアルの照合を了え、古書古籍に関わる書誌記述の課題のまとめを行なっている。
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