この一年間、日本における中国の古典籍の収集・出版において大きく貢献した中国人学者の活動を中心に調査・研究を進め、東京、名古屋、京都、米沢などの各地における関連する公・私立の図書館および、中国大陸における北京図書館や北京大学図書館での調査も遂行することができた。今年度の調査計画中の台湾故宮博物館での調査は都合により実現しなかったが、それ以外は多くの成果を得ることができ、これまで埋もれていた貴重な資料を次々と発見することができた。楊守敬・姚文棟・羅振玉に関する論文をまとめ、楊守敬・張之済などの学術活動について、学会で口頭発表を行うことができた。
|