• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

分子認識における分子シンクロ―合成ペプチド/コンビケムによるアプローチ―

研究課題

研究課題/領域番号 13022256
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関九州大学

研究代表者

中村 成夫  九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00264078)

キーワードコンビケム / 分子認識 / 脂溶性ペプチド / 有機アミン / アミノ酸配列
研究概要

本研究の目的は、精密に分子設計されたホスト化合物のように堅い相互作用ではなく、ターゲツト分子に応じてシンクロナイゼーションを行うフレキシブルな合成ペプチドを、コンビケムの手法により開発することである。さらにシンクロナイゼーションを情報変換することにより分子センサとしての機能を持たせる。
情報変換部位として、p-ニトロフェノールを色素部位とする脂溶性ペプチド誘導体を7種類合成した。これらの化合物を用いて、疎水場での有機アミン類との相互作用を調べた。アミンは様々な長さのアルキルモノアミン、ジアミンを用い、さらに生体内ポリアミンであるスペルミン、スペルミジンについても検討した。
アミンとの結合はコントロール化合物が最も弱かったが、Leu残基の数が増加するにつれて結合定数は大きくなった。特にLeu-Leu-Leu誘導体はスペルミン、スペルミジンに対しては、10^4M^<-1>オーダーの強い結合を示した。また、Leuのかわりに導入したβAlaの位置が色素部位に近いほど、アミンとの結合は弱くなった。これらの結果から、アミン結合能はN末端のLeu残基のみが関与しているのではなく、Leu-Leu-Leuという配列が重要であることが示唆される。
Leuが一つだけβAlaに置き換わることにより、アミンとの親和性が大きく異なるという興味深い現象が見られた。このペプチド誘導体は、アミン以外にも多様な分子をターゲット分子とすることができ、極めて自由度が高い。今後ペプチドライブラリーをもっと増やせば、非常に高い選択性を持つペプチドを見つけだすことが可能であると思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Fujita et al.: "Importance of Amino Acid Sequences in Recognition of Organic Amine by Lipophilic Tripeptides"Analytical Sciences. (in press). (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi