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2001 年度 実績報告書

超遠隔異種核相関NMR法の創製と展開

研究課題

研究課題/領域番号 13024205
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関北海道大学

研究代表者

川端 潤  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (60142197)

キーワードNMR / 遠隔J_<cc> / HCCリレー法 / 超遠隔相関
研究概要

HMBC法など通常の遠隔異種核相関を超える4結合のH-C相関を観測する超遠隔異種核相関法BIRD-DEPT CC relayの応用について、3結合離れた炭素間の結合定数による二面角情報からの立体化学決定と二次元化について検討した。まず、モデルとして配座が固定されているノルボルネン誘導体を選び、exo-およびendo-2-ベンゾイル-5-ノルボルネン混合物(1:1)において7位炭素とカルボニル炭素間の^3J_<CC>観測を行なった。メチレン選択スペクトル(0.75mmol/0.5mL DMSO-d_6,1hr)によって、endo体(二面角約164°)が3.4Hz、exo体(同88°)が<1Hzと測定できた。またcis-およびtrans-4-t-ブチルシクロヘキサンカルボン酸混合物(1:1)についても、いす形配座のシクロヘキサン環の3位炭素とエクアトリアルあるいはアキシャルに固定されたカルボニル炭素間の^3J_<CC>についてのメチレン選択スペクトル(0.15mmol/0.15mL DMSO-d_6,50min)により、trans体(二面角180°)で4.8Hz、cis体(同70°)で<1.5Hzの値が得られた。以上の結果より、^3J_<HH>あるいは^3J_<CH>より絶対値は小さいものの、^3J_<CC>観測によっても固定された二面角情報を得ることが可能であることがわかった。次に本法の二次元化についての検討では、既法の2D DEPT CC relay法のCC COSY部分の後半に遠隔強調待ち時間を挿入することにより、遠隔COSYタイプに改変したパルス列を作成し、アンフィジノリドH測定(β=π/4測定による全水素化炭素励起,40%^<13>C-enrich,3.5mg/0.06mL CDCl_3,15hr)の結果、12個の明瞭な^3J_<CC>相関を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Yamamori: "NMR analysis of mono-aud di-fructasyllactosucrose synthesized by IF-fructosyltansferase purified from roots of asparagus (Asparagus officinalis L.)"Magnetic Resonance in Chemistry. (印刷中). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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