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2002 年度 実績報告書

海洋由来イソプレノイド誘導体、ステレッタマイドファミリーの生理活性作用

研究課題

研究課題/領域番号 13024224
研究機関東京大学

研究代表者

唐木 英明  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60011912)

研究分担者 堀 正敏  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (70211547)
尾崎 博  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (30134505)
キーワードステレッタマイド / ファルネソール / ビタミンE / カルモジュリン / Caチャネル / ステレッタディン / 動脈硬化 / 血管
研究概要

我々は、これまでの研究成果より、海洋由来の天然化合物の中に、生体内でのコレステロール代謝産物であるファルネソールやビタミンEなどが持つイソプレノイド基を共通化学構造として保有する一連の化合物群を見いだした(ステレッタマイドA,B,C,ステレッタディンAなど)。これらの海洋由来化合物は生体内においても重要な生理活性を示す可能性を秘めており、生体内イソプレノイド化合物であるファルネソールやビタミンEとの生理活性作用を比較検討した。
本研究では、以下の点を明らかにした。
1)イソプレノイド鎖のみを持つファルネソールはCaチャネル阻害作用を示したが、カルモジュリン阻害作用を示さなかった。
2)アルカロイド部位とイソプレノイド鎖の両者を持つステレッタマイドA、BならびにビタミンEはいずれもCaチャネルとカルモジュリンに対して阻害作用を示した。
3)一方、ステレッタマイドAとアルカロイド部位とイソプレノイド鎖の立体配置のみが異なるステレッタマイドCのカルモジュリン阻害作用はステレッタマイドAに比べて顕著に弱かった。
以上の成績から、イソプレノイド鎖はCaチャネルの阻害に重要であり、ST-A誘導体におけるCaM阻害にはイソプレノイド鎖とアルカロイド部位の立体配置が重要であることが示唆された。また、アルカロイド部位に含まれるカチオン性窒素の数がカルモジュリン阻害効果に重要であることが示唆された。さらに、抗酸化作用などの薬理作用を持つことで注目されているビタミンEに、カルモジュリン阻害作用という新たな薬理作用があることを明らかにした。今後Caチャネルに対する作用も含めて、さらに検討を加えていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takahisa Murata, Koichi Sato, Masatoshi Hori, Hiroshi Ozaki, Hideaki Karaki: "Decreased eNOS activity resulting from abnormal interaction between regulatory proteins in hypoxia-induced pulmonary hypertension"J. Biol. Chem.. 277. 44085-44092 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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