研究課題/領域番号 |
13024258
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
木戸 博 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (50144978)
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研究分担者 |
奥村 裕司 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (70294725)
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キーワード | エンドセリン(1-21) / エンドセリン(1-31) / ケモカイン / 好酸球 / エオタキシン / IL-5 / エンドセリンレセプター / 好中球 |
研究概要 |
生体内に存在する平滑筋収縮物質の中でこれまでで最も強力な作用を示す物質は、21個のアミノ酸からなるペプチドホルモンのET(1-21)で、他にこれに関連する生理活性ペプチドは存在しないと信じられてきた。しかし我々は最近31個のアミノ酸からなる新規生理活性ペプチドのET(1-31)が、肥満細胞に由来するキマーゼによってBigETから形成されることを確認した。本年度の研究において、ET(1-31)とET(1-21)の好酸球に対するケモカイン作用をマウスを用いたin vivoレベルで検討した。その結果、ET(1-31)とET(1-21)は局所のエオタキシンとIL-5レベルを増加させ、好酸球を最も強く遊走させた。一部弱いながらも好中球の遊走も認められたが、リンパ球の遊走作用はほとんど認められなかった。好酸球の遊走に先立ってエオタキシンが誘導されることから、好酸球の遊走に直接関与するケモカインは、エオタキシンであると考えられ、また好酸球の遊走後にIL-5が上昇することから、局所の好酸球の活性化にはIL-5が関与すると推定された。なおエオタキシンの誘導と、好酸球の遊走は、エンドセリンAレセプターのアンタゴニストでほぼ完全に抑制され、エンドセリンレセプターの関与が推定された。 なお、エオタキシンの誘導能においてET(1-31)とET(1-21)は同程度の強さを示したが、IL-5の誘導においては、ET(1-31)の方がET(1-21)よりも強い誘導能を示した。
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