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2002 年度 実績報告書

多不斉中心を有する多元素環状化合物の創製と天然物合成

研究課題

研究課題/領域番号 13029003
研究機関北海道大学

研究代表者

宮下 正昭  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50006326)

キーワードエポキシド / 立体特異的相互変換 / ノルゾアンタミン / アセチレンジコバルト錯体 / インゲノール / 全合成 / 付加環化反応 / シクロヘプタノン
研究概要

(1)シスおよびトランスエポキシドの立体特異的相互変換
「シスおよびトランスエポキシドの立体特異的相互変換」をエポキシスルフィドを用い,二重立体反転を伴うハロゲン置換反応を設計することにより,世界に先駆けて達成した。これらの成果をドイツ化学会誌(Angew. Chem. Int. Ed. Engl.)に発表した。
(2)ノルゾアンタミンの全合成研究
分子内Diels-Alder反応を鍵工程とするノルゾアンタミンの合成ルートを立案し,2個の四級炭素及び5個の不斉中心を含むノルゾアンタミンのABC環部の高立体選択的構築に成功した。これらの成果をTetrahhedron Leteers誌に発表した。
(3)アセチレンジコバルト錯体の分子間[5+2]型付加環化反応を基軸とするシクロヘプタノン類の高立体選択的合成
アセチレンジコバルト錯体を5炭素ユニットとし,シリルエノールエーテルを2炭素ユニットとする分子間[5+2]型付加環化反応を考案し,シクロヘプタノン類の高立体選択的合成を達成した成果をアメリカ化学会(Org. Lett.)に発表した。
(4)インゲノールの全合成
トウダイグサ科の植物から単離されたジテルペンで極めて複雑な立体構造を有し,発癌プロモータ活性や抗白血病活性など特異な生理活性を示すインゲノールの全合成および不斉全合成を達成した。これらの成果をアメリカ化学会誌(J. Am. Chem. Soc.)に発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Atsushi Hirai: "Stereospecific Interconversion between cis-and trans-2,3-Epoxy Sulfides"Angew. Chem. Int. Ed.. 41・5. 819-821 (2002)

  • [文献書誌] Mio Sakai: "Synthetic studies of zoanthamine alkaloids. Stereoselective synthesis of the ABC ring system of norzoanthamine by an intramolecular Diels-Alder reaction"Tetrahedron Lett.. 43・9. 1705-1708 (2002)

  • [文献書誌] Keiji Tanino: "Stereoselective Synthesis of C cloheptanone Derivatives via an Intermolecular [5+2] Cycloaddition Reaction"Org. Lett.. 4・13. 2217-2219 (2002)

  • [文献書誌] Keiji Tanino: "Total Synthesis of Ingenol"J. Am. Chem. Soc.. 125・61. 1498-1500 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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