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2002 年度 実績報告書

X線結晶構造解析によるシャペロニン・マシーナリーの作用機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 13033010
研究機関東京工業大学

研究代表者

田口 英樹  東京工業大学, 資源化学研究所, 助手 (40272710)

キーワードフォールディング / シャペロニン / GroEL / X線結晶構造解析 / 好熱菌
研究概要

細胞の活動の中核を担う蛋白質は、特定の立体構造に折りたたんで(蛋白質のフォールディング)はじめて機能を発揮する。しかし、蛋白質がどのようにフォールディングするのか、について我々はまだまだ知らないことばかりである。ただ、この蛋白質のフォールディングにおいて、分子シャペロンが主役として活躍していることはわかってきた。分子シャペロンの中でも、シャペロニンGroEL(Hsp60)はすべての細胞に必須のシャペロンであり、これまで多くの研究がなされている。その結果、作用機構の概略はわかったと言えるが、変性蛋白質をどのようにして認識しているのか、かご型蛋白質であるシャペロニンが変性蛋白質をかごの中に取り入れる仕組みはどうなっているのか、など基本的だが重要なことがわかっていない。
最近の我々の研究の結果、GroELの作用機構サイクルの中で非常に重要と思われる中間体を速度論的に同定した。そこで、本研究では、この中間体に相当するGroEL複合体の立体構造を明らかにすることを第一の目的とした。14年度の成果は以下の通りである。
好熱菌Thermus themophilusのシャペロニンの[GroEL-ADP-substrates-GroES]複合体のX線結晶構造解析を行った。その結果、in vivoの状態を反映するシャペロニン複合体の構造をはじめて明らかにした。また、in vivoでの基質タンパク質の同定も同時に行い、20個あまりを決定した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Makyio H, et al.: "Stabilization of FtsH-unfolded protein complex by binding of ATP and blocking of protease"Biochem.Biophys.Res.Commun.. 296. 8-12 (2002)

  • [文献書誌] Sekiguchi H et al.: "Specific interaction between GroEL and denatured protein measured by compression-free force microscopy"Biophysical J.. (印刷中). (2003)

  • [文献書誌] Yoshida T. et al.: "Archaeal group II chaperonin mediates protein folding in the cis-cavity without a detachable GroES-like co-chaperonin"J.Mol.Biol.. 315. 73-85 (2002)

  • [文献書誌] 田口 英樹: "シャペロニンはどのようにATPを利用するのか?"蛋白質核酸酵素. 47. 1196-1202 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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