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2002 年度 実績報告書

脂質ラフトを場とするFc受容体シグナル発信機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 13037009
研究機関東京大学

研究代表者

本田 善一郎  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70238814)

研究分担者 清水 孝雄  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80127092)
岡田 雅人  大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10177058)
キーワードFc受容体 / Srcファミリーキナーゼ / 脂質ラフト / SH3ドメイン / FcγRIIb
研究概要

抗原受容体架橋に続く細胞内シグナル発生がSrc family kinase(SFK)によって媒介される事は知られているが、SFK動員の機構は不明である。近年、架橋抗原受容体α鎖が細胞膜微小ドメイン、脂質ラフトに移行する事が観察ざれ、ラフトの受容体初期反応への関与が注目されている。我々は受容体シグナルが受容体架橋--脂質ラフトの空間的融合--SFKの近接と相互活性化の順に生じると考え、この仮説を支持する証拠として、ラフトに常在するSFK分子種のみがFc受容体シグナルを伝達する事、受容体架橋によるラフトの空間的融合がSFK活性の上流事象である事を示した。SFK活性化の新規機構を探索するためにLyn-SH3ドメインに会合し、Lyn活性化を惹起する2つの新規分子を同定した。1つはポリプロリン配列及び微小管会合に働くRINGドメインを持ち、微小管から遊離するとNF-AT活性化を生じる。抗原受容体反応における同分子の関与を解析中である。SLEに連関する抑制性受容体FcgammaRIIb多型の解析を行い、同多型のラフトへの分配が低下しておりB細胞受容体反応抑制が減弱している可能性を見いだした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kono H., Suzuki T., et al.: "Spatial Raft coalescence represents an initial step in FcγR signaling"The Journal of Immunology. 169. 193-203 (2002)

  • [文献書誌] Honda Z., et al.: "Platelet-activating factor"J. Biochemistry. 131. 773-779 (2002)

  • [文献書誌] Ueda S., Honda Z., et al.: "Critical roles of c-kit tyrosine residues"Blood. 99. 3342-3349 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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