研究課題/領域番号 |
13041024
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
金子 武嗣 京都大学, 医学研究科, 教授 (90177519)
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研究分担者 |
藤山 文乃 京都大学, 医学研究科, 助手 (20244022)
古田 貴寛 京都大学, 医学研究科, 助手 (60314184)
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キーワード | ニューロキニンB / ニューロメディンK / プレプロタキキニンB / 背側線条体 / 測座核 / 嗅結節 / 投射ニューロン / 無名質 |
研究概要 |
運動系の高次中枢の一つである線条体において神経回路の研究を進めるために、我々は線条体投射ニューロンを免疫学的に識別する手段を開発してきているが、特にNeurokinin B(Neuromedin K)の前駆体であるPreprotachykinin B(PPTB)のC末端に対する抗体を用いて、(1)新線条体には線条体黒質/淡蒼球内節系・線条体淡蒼球外節系以外に今までに報告されていなかった第3の線条体無名質投射系が存在し、(2)この系のみがPPTBを産生してNeurokinin Bを利用していることを明らかにしてきた。本年度はこの研究を以下のように進展させている。 1.Accumbens nucleus, Olfactory tubercleに分布する投射ニューロンを化学的に分類した。Preprodynorphin(PPD)、Preprotachykinin A(PPTA)、Preproenkephalin(PPE)、PPTBに対する抗体を用いて分類すると側座核・嗅結節ともにPPD陽性ニューロンとPPE陽性ニューロンはほとんど別のグループであることがわかった。PPTA陽性ニューロンはPPD陽性ニューロングループをを包含しており、一部PPE免疫活性も示した。PPTB陽性ニューロンは側座核には背側線条体(尾状核・被殻)と同様に存在しているが、嗅結節には全く存在していなかった。 2.これらの腹側線条体ニューロンの投射先を調べるためにWGAによる逆行性標識と免疫染色を組み合わせて調べた。腹側淡蒼球にはPPD/PPTA陽性ニューロンとPPE陽性ニューロンの両群が投射し、黒質・VTAにはPPD/PPTA陽性ニューロンのみが投射していた。 3.PPTB陽性線条体ニューロンの投射先である無名質にNK3受容体(Neurokinin B受容体)が存在し、大脳皮質の運動関連領域に投射していることを発見した。
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