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2005 年度 実績報告書

細胞周期進行による細胞死制御

研究課題

研究課題/領域番号 13043013
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

鍔田 武志  東京医科歯科大学, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (80197756)

キーワードCDKインヒビター / アポトーシス / 細胞周期回転 / リンパ球 / 活性酸素 / p38MAPK / ApoE / Serf2
研究概要

昨年度我々は、Bリンパ球の抗原受容体を介するアポトーシスが細胞周期回転に依存すること、すなわち、抗原受容体架橋により細胞周期の停止がおこり、この細胞周期停止がアポトーシスの誘導に関与することを明らかにした。今年度は、抗原受容体架橋により、活性酸素の産生がおこり、この活性酸素の産生を抗酸化剤により抑制しても細胞周期停止はおこったが、アポトーシスが著明に抑制された。さらに、Bリンパ球にレトロウイルスによりCDKインヒビターを導入した際にも活性酸素の産生が認められ、さらに、抗酸化剤によりCDKイジヒビター産生によるアポトーシスが抑制された。これらの知見から、細胞周期停止に伴い活性酸素の産生がおこり、アポトーシスの誘導に関わることが明らかとなった。さらに、抗原受容体架橋によりJNKやp38MAPKといったストレスキナーゼの活性化がおこるが、これらの活性化が抗酸化剤により阻害され、また、p38MAPKの阻害剤によって抗原受容体架橋によるアポトーシスが阻害されることから、細胞周期停止に伴い活性酸素の産生がおこり、活性酸素がp38MAPKを活性化することによりアポトーシスを誘導することが明らかとなった。さらに、細胞周期停止に伴うアポトーシスを制御する遺伝子の候補として、昨年度ApoEとSerf2を単離したが、Serf2についてはその過剰発現によりCDKインヒビター産生によるアポトーシスを阻害することから、細胞周期停止によるアポトーシスを負に制御することが明らかとなった。さらに、ApoEがBcl-2やMycの産生を制御することが明らかとなり、これらの発現制御を介して細胞周期停止によるアポトーシスを制御することが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] B cell abnormality and autoimmune disorders.2005

    • 著者名/発表者名
      Tsubata, T.
    • 雑誌名

      Autoimmunity 38

      ページ: 331-337

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] The tumor suppressor p53 is not required for antigen receptor-mediate apoptosis of B lymphocytes.2005

    • 著者名/発表者名
      Devi, S.S., Hagiyama, H., Adachi, T., Muyasaka, N., Tsubata, T.
    • 雑誌名

      Signal Transduction in press

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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