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2001 年度 実績報告書

タンパクの分解と輸送による制御

研究課題

研究課題/領域番号 13043052
研究種目

特定領域研究(A)

研究機関理化学研究所

研究代表者

戸所 一雄  理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 副主任研究員 (80172170)

研究分担者 須賀田 直子  理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 基礎科学特別研究員
草野 賢一  理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 基礎科学特別研究員 (50332276)
倉沢 靖博  理化学研究所, 分子細胞生物学研究室, 協力研究員 (50300869)
キーワードキネトコア / 蛋白質分解 / ユビキチンリガーゼ
研究概要

Anaphase promoting complex(APC)は分裂期特異的なユビキチンリガーゼであるが、今回私達は新規に分裂期の染色体キネトコアや中心体に局在するリングフィンガー蛋白質を単離した。この新規因子の特異的な抗体を作成し細胞内局在を調べたところ、間期には中心体、分裂期中期まではキネトコアと中心体に局在し、分裂期後期には中央帯に局在が変化し、APCの局在と良く一致することが判明した。染色体スプレッドの染色から、この因子はキネトコアのouter plateから外側に局在していることも判明した。このリングフィンガー蛋白質にはユビキチンリガーゼとしての活性を持っていたことから、分裂期のキネトコアで染色体分配等において蛋白質分解によって機能を発揮している可能性が強く示唆された。現在そのターゲットの同定と細胞分裂期における機能解析を進めている。またAPCのリン酸化と活性化因子による活性化に関し矛盾している点や未解明な問題点を明らかにする為に詳細な解析を行い、リン酸化だけでは活性化されないが、リン酸化によって活性化因子がより強くAPCを活性化する点やPKAが抑制的に働くことは無い点など、統一的見解を得た。またAPCの基質であるAse1に結合する蛋白質をその特異的な抗体を用いて同定し、Ase1の上流キナーゼも同定した。現在Ase1の細胞質分裂における役割の解明を行っている。CENP-Hに関しては新たなセントロメア蛋白質CENP-Iの同定とCENP-IのCENP-Hへの結合によるキネトコア形成における重要な役割を明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 永田由香ら: "A novel regulator of G-protein signaling bearing GAP activity for Gαi and Gαq in megakaryocytes"BLOOD. 97. 3051-3060 (2001)

  • [文献書誌] 春田洋孝ら: "Isolation of a novel interleukin-1 inducible nuclear protein bearing ankyrin-repeat motifs"Journal of Biological Chemistry. 276. 12485-12488 (2001)

  • [文献書誌] 深川竜郎ら: "CENP-H, a constitutive centromere component, is required for centromere targeting of CENP-C in vertebrate cells"EMBO Journal. 20. 4063-4617 (2001)

  • [文献書誌] 春田洋孝ら: "Role of Flk-1 in mouse hematopoietic stem cells"FEBS Letters. 507. 45-48 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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