研究課題/領域番号 |
13123202
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐分 晴夫 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70093036)
|
研究分担者 |
樹神 成 三重大学, 人文学部, 教授 (20186703)
杉浦 一孝 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40154463)
長田 博 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (40233506)
安田 信之 名古屋大学, 大学院・国際開発研究科, 教授 (00242884)
大久保 泰甫 南山大学, 外国語学部, 教授 (90022417)
|
キーワード | 法整備と伝統法 / マハリャ / 市場経済化の国際環境 / アジア法研究会 / 東アジア行政法学会 / 国際研究者交流 / 国際情報交流 / 多国籍 |
研究概要 |
1.公法分野の国内法整備研究 従来の日本の法整備支援は民商事法に重点が置かれていたが、平成14年度の本プロジェクトでは公法分野の法整備の現状と課題を検討するための国際シンポジウムを開催した。 a)東アジア行政法学会と共催で、対象国の行政手続法などの整備状況と課題を明らかにするために11月23日-25日に名古屋および京都で国際シンポジウムを開催した。 b)カンボジアにおける憲法10周年の節目に、憲法がUNTACという国際機関によりどのようにして起草されたか、その後それがどのように実施され、どのような課題を抱えているかを明らかにするためにカンボジア王立大学法経学部と共催で1月10-11日にプノンペンでシンポジウムを実施した。 2.伝統法と法整備に関する研究 a)伝統的法秩序との調整が、真に機能する新たな立法のために必要であるという観点から、9月11日から13日まで、タシケントにおいて、タシケント国立法科大学と共催で、「法整備と伝統法」に関するシンポジウムを行った。 b)上記のシンポジウムで明らかになった課題をタシケント法科大学と共同で研究するために共同研究体制を確立し、伝統法に基づいて活動するマハリャ(狭域住民自治組織)についての共同調査・研究を実施した。 3.アジア法整備に関する理論研究 上記諸シンポジウムで明らかになった課題を総合し、理論的分析を加えるために若手研究者を組織して「アジア法研究会」を定期的に開催した。 4.市場経済化の国際環境の研究 来年度、国際法および国際経済法学会と共同で、「市場経済化におけるアジアの国際法秩序と国内法整備」に関する国際シンポジウムを実施することが決定されている。そのために、テーマごとのワーキンググループを立ち上げ、研究会を開いた。また、対象国の国内法整備の主要な同期の一つであるWTO加入問題を研究する研究会を開催した。
|