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2002 年度 実績報告書

ヒューマン・システム・インタラクションに基づく知識の評価と選択

研究課題

研究課題/領域番号 13131201
研究機関筑波大学

研究代表者

大澤 幸生  筑波大学, 社会工学系, 助教授 (20273609)

研究分担者 吉田 健一  筑波大学, 社会工学系, 教授 (40344858)
寺野 隆雄  筑波大学, 社会工学系, 教授 (20227523)
キーワードアクティブマイニング / 客観的意志決定 / 主観的意志決定 / チャンス発見 / ヒューマン・システム・インタラクション
研究概要

(a)客観的意志決定の支援:病態モデルの構築血液中の複数の酵素データを用いて病態モデルを臨床検査の実データから因子分析を用いて構築し、因子スコアの視覚的表現を試みた。視覚化により臨床家の検査データ評価に関わる負担を軽減し、さらに、重要な病的異常値の見逃しを防止する効果が得られた。
(b)プロセス時系列のアクティブマイニング化学プラントの時系列データから、例外性を考慮した制御知識を発見する手法を開発した。学習分類子システムにおけるMDL規準を適用したルール獲得方法の提案を行い、実プラントデータから単純かつ有用なプラント制御知識を獲得した。
(c)肝炎データからの因果モデルの構築データ自体に内在する知識をより多く発見・獲得するためにメタ学習の枠組みを導入し、メタ学習の結果とユーザの背景知識を基に構造方程式モデリングにて因果モデルを構築した。その結果EBMの概念に合致するような簡潔かつ汎用性のあるモデルが構築できた。
(d)主観的発見:チャンス(人の意思決定における重要性の高い事象・状況)発見プロセスの実現グループディスカッションにおけるチャンスに基づく提案や採択を通してチャンスを選択してゆくプロセスを実現した。チャンスを評価する指標を新たに提案し、視覚的データマイニングによって刺激された人によるグループのチャンス発見効果を検証し、企業において利潤増加を実際に成就させた。
(e)主観的発見:チャンス発見二重らせんモデルの実現 新たなチャンスを発見するモデルとして、二重らせんモデルを提案し、これを実現するためのヒューマン・マシンインターアクションを促進するシステムを構築した。この結果、顧客の購買(POS)データからスーパーマーケットの購入金額増加の鍵となる商品や、その店の経営状態のおおまかな変化を示す予兆を発見することができた。

  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] Yukio Ohsawa: "KeyGraph as Risk Explorer from Earthquake Sequence"J. Contingencies and Crisis Management. 10・3. 119-128 (2002)

  • [文献書誌] Yukio Ohsawa, Hisashi Fukuda: "Chance Discovery by Stimulated Group of People"J. Contingencies and Crisis Management. 10・3. 129-138 (2002)

  • [文献書誌] Naohiro Matsumura, Yutaka Matsuo, Yukio Ohsawa: "Discovering Emerging Topics from WWW"J. Contingencies and Crisis Management. 10・2. 73-81 (2002)

  • [文献書誌] Yutaka Matsuo, Yukio Ohsawa: "Average-Clicks : A New Measure of Distance on the World Wide Web"Intelligent Information Systems. 20・1. 51-62 (2002)

  • [文献書誌] 松尾 豊, 大澤 幸生, 石 塚 満: "Small World構造に基づく文書からのキーワード抽出"情報処理学会論文誌. 43・6. 1825-1833 (2002)

  • [文献書誌] 松村真宏, 大澤幸生: "テキストによるコミュニケーションにおける影響の普及モデル"人工知能学会論文誌. 17・3. 259-267 (2002)

  • [文献書誌] 寺野隆雄: "データマイニングの展望"計測と制御. 41・5. 315-318 (2002)

  • [文献書誌] 倉橋節也, 寺野隆雄: "学習分類子を用いたプロセス時系列からのアクティブマイニング"人工知能学会論文誌. 17・5. 638-646 (2002)

  • [文献書誌] 稲田政則, 寺野 隆雄: "肝機能検査データからの因果モデルの構築"人工知能学会論文誌. 17・6. 708-715 (2002)

  • [文献書誌] Katsuno, S., Yoshida, Y., et al.: "High-Speed IP meter HIM and Its Application in LAN/WAN Environment"電子情報通信学会英文誌. E85-D・8. 1241-1248 (2002)

  • [文献書誌] 土屋俊, 中島秀之, 橋田浩一, 松原仁, 大澤幸生, 中川裕志: "AI事典"共立出版. 544 (2003)

  • [文献書誌] 大澤幸生 他: "情報社会とデジタルコミュニティ"東京電機大学出版. 160 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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