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2002 年度 実績報告書

メタ学習機構に基づくアクティブマイニング

研究課題

研究課題/領域番号 13131205
研究機関静岡大学

研究代表者

山口 高平  静岡大学, 情報学部, 教授 (20174617)

研究分担者 福田 直樹  静岡大学, 情報学部, 助手 (30345805)
和泉 憲明  独立行政法人産業技術総合研究所, サイバーアシスト研究センター, 研究員 (50293593)
橘 惠昭  愛媛大学, 法文学部, 講師 (40284385)
大崎 美穂  静岡大学, 情報学部, 助手 (30313927)
キーワードデータマイニング / リポジトリ / メタルール / 並列マシン / 属性選択 / 慢性肝炎データ
研究概要

前年度までに,代表的なデータマイニングアルゴリズムを分析し,メソッドリポジトリを構築して,メソッドからアルゴリズムを自動合成するツールCAMLETを開発してきたが,仕様探索・実行時間に課題があった.そこで,効率的な仕様探索を実現するために,相関ルールに基づいて,仕様書き換えルール(メタルール)の学習を試みた.その結果,ランダム探索よりは安定した仕様書き換えが実現できることを確認した.また,仕様合成プロセスを並列処理することを考察し,16CPUから構成される並列マシンを実装し,70〜80%程度の台数効果が得られることを確認した.
次に,属性選択法について検討した.属性選択には,フィルター法とラッパー法があるが,前者はコストが小さいが精度が低く,後者は精度が高いがコストが大きいという間題があった.そこで,フィルター法によりシーズとなる属性群を選択し,それを逐次的に拡張するシーズ法という新しい属性選択法を提案し,ベンチマークによるこれら3つの方法を比較したところ,シーズ法が最良の精度を示し,コストもラッパー法のように大きくかからないことが実証された.
最後に,前年度までに,本研究領域の共通データである慢性肝炎データセットに種々の前処理を施し,短期(1年)のGPTの変化を特徴付けるルールを獲得していた.本年度は,種々のデータ前処理を体系づけるとともに,専門家(医師)との連携を強化しながら,中期(5年)におけるGPTの変化の特徴付けとALBの変化の特徴付けに関するルール発見を試みた.その結果,前者では,GPTが3年程度で周期的に変化している可能性を示唆するルールが学習され,医師から興味深いと評価され,生データに立ち戻ってさらに分析を進めることになった.後者では,ALBとLAP等との関連性を示唆するルールが学習され,医師からは,通常独立とされている検査項目間の関連性を示唆する内容であり,新しい仮説を見出す可能性が出てきたと評価できる.

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] H.Abe: "Evaluating the Automatic Composition of Inductive Applications Using StatLog repositroy of Data Set"Frontiers in Artificial Intelligence and Applications, IOS press. 79. 139-150 (2002)

  • [文献書誌] 阿部秀尚: "メソッドリポジトリに基づく帰納アプリケーションの並列合成とその洗練化"人工知能学会論文誌. 17,5SP-F. 647-657 (2002)

  • [文献書誌] 山口高平: "データマイニングアプリケーションの自動構築に向けて"計測自動制御学会誌. 41,5. 347-351 (2002)

  • [文献書誌] T.Yamaguchi: "Implementing Active Mining Based on Meta-Learning"First International Conference on Global Research and Education (InterAcademia 2002). 1. 71-78 (2002)

  • [文献書誌] M.Komori: "A New Feature Selection Method Based on Dynamic Incremental Extension of Seed Features"Frontiers in Artificial Intelligence and Applications (Fifth Joint Conference on Knowledge-based Software Engineering), IOS press. 80. 291-296 (2002)

  • [文献書誌] T.Yamaguchi: "From Data Mining to Active Mining"First International Forum on Information and Computer Technology. 1. 2-6 (2003)

  • [文献書誌] 山口高平(分担執筆): "インターネットの知的情報技術・応用偏「eビジネスの理論と応用」"東京電機大学. 138 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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