研究分担者 |
白井 汪芳 信州大学, 繊維学部, 教授 (80021153)
岡本 佳男 名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60029501)
梶山 千里 九州大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60037976)
安藤 勲 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20016637)
讃井 浩平 上智大学, 理工学部, 教授 (30053664)
|
研究概要 |
高分子膜による高効率な分離技術を確立する上で不可欠な,分子キャビティーのサイズ・形状・連結性などが高度に制御されたスマートメンブレンを創成するために,計画研究の企画・立案・支援・遂行及び評価に関する運営全般を行った.また,公開シンポジウム並びに研究成果報告会等の各種会議を企画・運営した.具体的には,(1)本領域研究の本年度スタートアップのための全体会議を5月に開催し,前年度の研究成果を受けて,4研究項目の推進すべき研究目的の,全体の計画研究における位置付けを確認するため,徹底的に討議した.(2)4研究項目の進捗状況の報告を受け,研究計画の遂行・支援を行うと同時に,4項目間の横断的・有機的研究体制を更に推進するための総括班会議を年2回(9月と3月)実施した.(3)計画研究の進捗状況を勘案し,新規なスマートメンブレンの膜設計を提案し,新しい研究計画を策定するために,年度末に4研究項目の公開成果発表会を行い,且つ研究成果を報告書にまとめた.(4)(社)高分子学会が主催する「第51回高分子討論会」(10月・北九州)において,特定テーマ「スマートメンブレン」を設定し,合計22件の研究発表を行うとともに,本領域研究外の研究者らとも活発な討論を行った.(5)本領域主催の公開シンポジウムを年2回(6月と1月)開催し,内外から情報交換並びに討論を行った.なお,4研究項目の成果の概要は以下のとおりである.A班「スマートメンブレンの創成」:光学分割膜や特殊な合成法の開発を行った.B班「スマートメンブレンのキャラクタリゼーション」:NMR法による分子キャビティー内の拡散係数の実測を実現した.C班「シミュレーションによるスマートメンブレンの分子設計と機能予測」:各種スマートメンブレンの構造をMD計算で再現でき,且つ新規構造の予測を行った.D班「スマートメンブレンの分離性能と評価」:調製された各種スマートメンブレンの選択収着及び透過特性を評価し,分離メカニズムを検討した.
|