研究課題/領域番号 |
13135213
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
二宮 正夫 京都大学, 基礎物理学研究所, 教授 (40198536)
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研究分担者 |
川合 光 京都大学, 理学研究科, 教授 (80211176)
畑 浩之 京都大学, 理学研究科, 教授 (70164837)
國友 浩 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (20202046)
大野木 哲也 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (70211802)
笹倉 直樹 京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (80301232)
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キーワード | Boson sea / VY超ポテンシャル / 弦の場の理論 / 非可換2次元球面 / 最大エントロピー法 / 非摂動的繰り込み群 / ホログラフィー原理 / Admissibility条件 |
研究概要 |
負エネルギーボゾンのseaを導入し、Dirac seaとの間の超対称性について議論した。(二宮) Dijkgraaf-Vafaの行列積分の測度を厳密に定め、行列模型から直接Veneziano-Yankielowicz超ポテンシャルを導いた。(川合) 弦の場の理論において、空間的に局在化したいくつかの古典解がディリクレ境界条件の開弦の端点としてのD-ブレインであることを明らかにした。(畑) 超弦理論の超対称性が明白な量子化に向けて、Berkovits-相阪-風間の方法とU(5)不変な方法との関係を明らかにしながら解析を進めた。(国友) 純状態を混合状態に変化させる変換を使って、非可換空間を時間発展させる方法を提案した。これを非可換2次元球面の時間発展の場合に適用し、対称性や保存カレントなどの性質が良く成立していることを示した。(笹倉) 最大エントロピー法が負符号問題の解決や改善につながるか、及びCP(N-1)模型の数値シミュレーションによる実データに最大エントロピー法を適用する研究を遂行している。(米山) 核力の有効場理論の非摂動論的繰り込み群による解析を行った。引き続き束縛状態の存在と非自明固定点の関係に関して研究中。(原田) 量子重力で一般に成立すると期待されている『ホログラフィー原理』を詳しく調べ、宇宙のインフレーション期に時空が非可換でかつ場のゆらぎがホログラフィー的であるとすれば、宇宙背景輻射のゆらぎのうち大角度側が抑えられること、それが観測と矛盾していないことを示した。(福間) 格子ゲージ理論におけるGinsparg-Wilsonフェルミオンとゲージ場のAdmissibility条件を満たす作用を用いて格子上で厳密なトポロジーを取り扱う新しい方法を提唱した。(大野木)
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