研究課題
特定領域研究(B)
湯川は、4次元単体分割したユークリド重力を数値的に調べ、連続極限が存在することを確かめた。磯は、行列模型の拡張について考察した。まず、IIB行列模型の自然な拡張として超対称リー代数を使った行列模型を提唱しIIB行列模型ではグローバルな対称性でしがなかったSO(10)をローカルな対称性としてもつ行列模型を考察した。またオービフォルド型の行列模型も提案した。この模型は、4次元でカイラルフェルミオンをもち、しかも世代数が3になるなど素粒子標準模型とのつながりが強い。石橋は、メンブレーンの世界体積上の理論を摂動論的に調べ、臨界次元が導出できるかどうかを議論した。臨界次元はnondegenerateなinduced metricを与えるようなbackgroundの周りで摂動論を展開する限り導出できないことを示した。また,メンブレーンの理論をdimensional reductionすることによって得られるシルト型の弦理論について調べ臨界次元が26であることを確かめた。北沢は、行列模型及び非可換時空上のゲージ理論のゲージ不変なオブサーバブルであるWilson lineの研究を推進した。具体的には、相関関数の高エネルギー領域における研究、超重力理論による記述の可能性、閉弦的自由度との対応と閉弦理論のゲージ不変性の同定等を研究した。
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