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2006 年度 実績報告書

CPの破れと標準模型を超える物理

研究課題

研究課題/領域番号 13135225
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

小林 誠  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, ダイヤモンドフェロー (90025453)

研究分担者 林 青司  神戸大学, 理学部, 教授 (80201870)
岡田 安弘  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (20212334)
キーワード素粒子論 / 素粒子標準模型 / CP対称性 / 高次元模型 / 磁気単極子 / 電気双極子モーメント / Bファクトリー / レプトンフレーバー
研究概要

1.磁気単極子のもつ電気双極子モーメント
ある種のゲージ理論では広がった古典解として磁気単極子が存在する。近年、双対性が素粒子理論のさまざまな面で重要な役割を果たしていることがわかってきたが、この面からも正確に解ける模型で磁気単極子の性質を詳しく調べることは興味深い。ここでは、N=2の超対称模型の古典解として磁気単極子解と取り上げ、その電気双極子モーメントの生成機構をしらべた。その結果を論文にまとめ、International Symposium pnΛ50 "The Jubilee of the Sakata Model"で報告した。
2.ゲージヒックス統一模型の研究
ゲージビッグス統一模型は、高次元時空に基づいてヒッグス粒子をゲージ場の高次元成分と考える模型であり、標準模型の電弱対称性を破る機構のひとつの可能性として注目されている。ここでは、この模型において、ゲージ場のプロパゲーターの補正パラメーターであるS, Tパラメーターを議論し、高次元理論であるにも関わらずS, Tの特定の線形結合に関しては有限量として予言可能であることを示した。
3.左右対称性を持つ模型に於けるレプトンフレーバーの破れ
ニュートリノの質量の起源をTeVスケールのシーソー機構に求める可能性として左右対称性を持つように標準模型を拡張したゲージ模型を考えることできる。この模型で興味深いのは、タウ粒子やミュー粒子のレプトンフレーバーの破れに関する効果が大きくなる可能性があることである。ここでは、これらの過程の分岐比や角分布を計算し、将来MEG実験やBファクトリー実験で検証する可能性を検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Electric Dipole Moment of Magnetic Monopole2007

    • 著者名/発表者名
      M.Kobayashi
    • 雑誌名

      Progress of Theoretical Physics 117・3

      ページ: 479-486

  • [雑誌論文] Cosmic positron signature from dark matter in the littlest Higgs model with T-parity2007

    • 著者名/発表者名
      M.Asano
    • 雑誌名

      Physical Review D 75

      ページ: 063506

  • [雑誌論文] Pseudo-Dirac Neutrinos2006

    • 著者名/発表者名
      C.S.Lim
    • 雑誌名

      Annales de la Fondation Louis de Broglie 31

      ページ: 2-3

  • [雑誌論文] Calculable One-Loop Contributions to S and T parameters2006

    • 著者名/発表者名
      C.S.Lim
    • 雑誌名

      Physical Review D (To appear)

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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