研究課題/領域番号 |
13136201
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
小川 忠彦 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (60271607)
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研究分担者 |
大塚 雄一 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助手 (40314025)
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80226092)
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キーワード | 中間圏 / 熱圏 / 電離圏 / プラズマバブル / 伝搬性電離圏擾乱 / 電離圏不規則構造 / 大気光 / GPS |
研究概要 |
1.平成15年8月にインドネシア・スマトラ州コトタバンの赤道レーダーサイトを訪れ、同地に設置する予定のVHFレーダーを下見して設置場所を決定し、現地の樹木伐採と草刈りを行った。 2.平成14年度の予算で購入した分光温度フォトメータ3台を平成15年9月末-11月の2ヶ月間、アメリカ・コロラド州Plattevilleに設置し、コロラド州立大学の所有するナトリウムライダーと同時に中間圏の温度の観測を行った。この観測により、分光温度フォトメータで得られる中間圏温度の絶対値の校正を行った。 3.これら3台の分光温度フォトメータは平成15年12月に鹿児島県佐多観測点、平成16年2月にインドネシアの赤道レーダーサイト、平成16年3月には北海道陸別観郷所に設置し、中間圏温度と大気光強度の定常観測を開始した。 4.平成16年2-3月に赤道レーダーサイトを訪れ、平成14年度末に設置し、平成15年6月に不具合を起こしていた磁力計を再設置した。また、VHFレーダーの設置のための観測小屋とその電源系統を整備した。 5.平成14年4月4日に、鹿児島県佐多岬とオーストラリア・ダーウィンの大気光カメラにより、発達しつつある赤道プラズマバブル現象を同時観測することに成功した。これにより、高い高度(1500km以上)まで発達したプラズマバブルでも、100km以下の細かいスケールを持つ枝分かれ構造が南北半球で対称であることがわかった。また、バブル内を通過するGPS衛星電波が強烈なシンチレーションを引き起こすことわかった。
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