研究課題
特定領域研究
本研究課題の当初の設定目標は、1)赤道域対流圏に起源を持つ大気波動のエネルギーや運動量が熱圏高度に輸送されて散逸する過程と、2)散逸エネルギーが誘起する熱圏大気の変動と電離圏プラズマの応答過程を研究し、大気活動が世界で最も活発なインドネシア域に特有の赤道大気上下結合を解明することであった。このため、インドネシア域の高度80〜500kmの熱圏・電離圏を探査する独自の装置(光・電波観測装置、VHFレーダー、磁力計)をスマトラ島コトタバンの赤道大気レーダーサイトに設置して連続観測を実施するとともに、赤道レーダーを中心としたリージョナルネットワーク及び日本とオーストラリア内の観測拠点からなる広域ネットワークから得られる電離圏・熱圏データと併せて研究を行った。これらの自動観測から得られるデータは、13に挙げる複数のホームページで公開し、共同研究を促進している。これらの観測から、(1)赤道熱圏・電離圏における大気波動の散逸(赤道上空での新たな南向き熱圏波動の発見、スマトラ沖地震で誘発された電離圏変動の発見など)、(2)赤道電離圏を介した南北中緯度電離圏の水平結合(伝搬性電離圏擾乱の磁気共役性の発見)、(3)赤道電離圏の電子密度擾乱(赤道プラズマバブル中の電離圏不規則構造の詳細構造の解析)、(4)プラズマバブル発生と対流圏活動との関係、などの数多くの新たな知見を得た。
すべて 2008 2007 2006 2005 2004 その他
すべて 雑誌論文 (30件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (14件) 備考 (4件)
Earth Planets Space (in press)
Earth, Planets, Space (in press)
Earth Planets Space 59
ページ: 585-599
Earth Planets Space 58
ページ: 159-165
J. Geophys. Res. 111, A06301
ページ: 10.1029/2005JA011406
J. Meteor. Soc. Japan 84A
ページ: 327-342
ページ: 305-316
ページ: 343-351
Ann. Geophys. 24
ページ: 3343-3350
ページ: doi : 10.1029/2005JA011406
Earth Planets Space 57
ページ: 385-392
J. Geophys. Res. 110, A06303
ページ: 10.1029/2004JA010845
Geophys. Res. Lett. 17, L17110
ページ: 10.1029/2005GL023243
J. Geophys. Res. 110, A05303
ページ: doi : 10.1029/2004JA010845
Geophys. Res. Lett. Vol. 32, No. 17
ページ: L17110, 10.1029/2005GL023243
Geophys. Res. Lett. 31, L15803
ページ: doi: 10.1029/2004GL020262
Ann. Geophysicae 22
ページ: 3137-3143
Geophys. Res. Lett. 31, L20802
ページ: 10.1029/2004GL020869
ページ: doi : 10.1 029/2004GL020262
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/omti/index.html
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/ear-toku/QL-S4/data.html
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/mm210/index.html
http://stdb2.stelab.nagoya-u.ac.jp/vhfr/index.html