研究課題
本研究では赤道域インドネシアでのラジオゾンデおよびMLT(中間圏・下部熱圏)レーダーネットワークを中心とする観測を行い、そのデータを解析して赤道域の大気波動の構造を解析し、またTIMED, CHAMP/GPS掩蔽等の衛星観測データによるグローバルデータを併用して、地上観測のデータを併せることで、赤道域の大気波動の4次元構造の解明を進めた。まず、前年度に引き続きインドネシア国内のMLTレーダー3台(流星レーダーおよび中波レーダー)によるリージョナル・ネットワーク観測を継続し、長期間のデータの蓄積を行なった。また、2004年4-5月、2005年11-12月に実施したCPEA集中観測キャンペーンのデータ(CPEA-I,II)を解析し、重力波、大気潮汐波、ケルビン波、ロスビー波等の大気波動の励起、伝搬特性を解明した。さらに、インドの中波レーダー、ジャカルタの流星レーダーなど長期観測のデータの解析も進め、大気潮汐波や平均風の年々変動とくに、90年代後半以降の準2年周期振動の変動とそのMLT領域の大気潮汐波への影響について詳細に解析し、また中間圏界面の南北風の長期トレンドも見出すことができた。すなわち、積雲対流に伴う大気波動励起と伝搬のメカニズムに焦点をあて、対流活動の中間圏・下部熱圏までの影響を詳しく解析し、大気波動の励起・伝搬・減衰過程ならびに波動・波動、波動・平均流相互作用を調べ、大気波動を介在した大気層間の力学的結合過程の理解を進めた。研究成果は、国内・国際学会で発表し、国際誌に論文発表した。
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