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2003 年度 実績報告書

赤道大気レーダー高度利用技術と環境計測の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13136205
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 亨  京都大学, 情報学研究科, 教授 (60162450)

研究分担者 前川 泰之  大阪電気通信大学, 工学部, 教授 (30181572)
キーワード赤道レーダー / 大気観測 / レーダー信号処理 / クラッター抑圧 / アタプティブアンテナ
研究概要

本研究は、インドネシアのスマトラ島に、京都大学宙空電波科学研究センターが建設した赤道大気レーダー装置(EAR)を中核とし、申請者らがこれまでに蓄積してきたレーダー信号処理ならびに環境計測に関する知識と経験を集約することにより、従来の手法を用いた単独のレーダーによる観測の限界を越えた高度な利用技術を開発し、EARの価値を飛躍的に高めることを目的とする。
第3年度である本年度は、主に以下の分野の技術の開発・検討を行った。
1.ディジタル受信機システムの開発(佐藤)
本研究では、EARの近傍に、個々の受信アンテナに信号処理装置を付加したディジタルビームフォーミング方式による受信専用のサブアレイを2箇所設置し、マルチスタティック観測が可能となるよう、システムを拡張する。今年度は、16年度および17年度に本格的に展開する同システムのユニットを試作し、MUレーダーおよびEARの電波を実際に受信してその性能を確認した。さらに、アレイ素子の位置決定のために、個々の素子で受信した異なる送信ビーム方向からの電波到来方向を推定して自分の位置を決定する自動較正法を開発し、これが実用可能であることを検証した。
2.降雨および乱流の近距離相関の研究(前川)
通信衛星電波強度の計測により降雨および大気乱流の近距離相関特性を計測する研究を進めている。前年度に開発したノートパソコンを用いた可般性の高い計測システムを2003年1月以来EAR観測所に設置し、連続観測を続けている。この結果より、14GHz帯の減衰が12GHz帯より大きい傾向が明らかとなり、従来の予測と異なり霧雨型の降雨粒径分布が卓越することが示された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Sato: "An estimation algorithm of target location and scattered waveforms for UWB puls e radar systems"IEICE Trans. Commun.. E87-B (印刷中). (2004)

  • [文献書誌] T.Sato: "A target shape estimation algorithm for pulse radar systems based on boundary s cattering transform"IEICE Trans.Commun.. E87-B (印刷中). (2004)

  • [文献書誌] T.Sato: "An adaptive clutter rejection scheme for atmospheric radars"Proc.2003 IEEE Int.Geosci.Remote Sens.Symp.. 4235-4237 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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