研究課題/領域番号 |
13137201
|
研究種目 |
特定領域研究(B)
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高田 邦昭 群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)
|
研究分担者 |
青木 武生 群馬大学, 医学部, 助手 (70150919)
鈴木 健史 群馬大学, 医学部, 助手 (00261868)
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
|
キーワード | 水チャネル / アクアポリン / AQP2 / 多重蛍光染色 / エンドソーム / EEA1 / 抗体 |
研究概要 |
ヒトをはじめとする高等動物アクアポリンには、10種以上のアイソフォームが存在するが、その分布や生理機能には不明の点が多い。これは、蛋白レベルでの解析が、適当な抗体が得られなくて困難なためである。そこで、多重免疫組織化学に使用可能な高アフィニティー、高特異性の抗体を得るために、新たにいくつかのアクアポリンについて、アイソフォーム特異的な部分のペプチドを化学合成して、モルモットと家兎を免疫した。現在までのところ、アクアポリン2(AQP2)について、モルモットと家兎で比較的良い抗体が得られている。モルモットで作製したアクアポリン2抗体を使って、ラット腎臓でのアクアポリン2の細胞内局在部位のマッピングを試みた。腎臓の0.3〜0.5ミクロメーターの凍結準超薄切片を作製し、小胞体(カルネキシン)、ゴルジ装置(ゴルジ58k)、トランスゴルジネットワーク(TGN38)、後期エンドソームやリソソーム(カテプシンD、1gP120)、早期/ソーティングエンドソーム(EEA1)などのオルガネラマーカーや、小胞輸送に関係する単量体低分子量G蛋白のRabとの多重免疫染色法をおこなった。その結果、細胞内のアクアポリン2は、これらの細胞内オルガネラとは異なる独自のコンパートメントに局在し、ごく少数のものが、早期,/ソーテイングエンドソームにあるのが判明した。
|