研究課題/領域番号 |
13137201
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
高田 邦昭 群馬大学, 医学部, 教授 (20129290)
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研究分担者 |
青木 武生 群馬大学, 医学部, 講師 (70150919)
萩原 治夫 群馬大学, 医学部, 助教授 (80189464)
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キーワード | 水チャネル / アクアポリン / 抗体 / 蛍光抗体法 / マッピング / ラット / 水透過 / 消化管 |
研究概要 |
水チャネルアクアポリン(AQP)に対する特異抗体を、アイソフォーム特異的なC末ペプチドを合成してキーホールリンペットヘモシアニンに結合させたものを抗原とし、ウサギとモルモットを免疫して作製を試みた。得られた血清のキャラクタリゼーションを、ウエスタンブロッティングによりおこなった。並行してノーザンブロッティングやRT-PCRで発現の認められているとされるラットの様々な臓器について、蛍光抗体法により免疫染色をおこなった。その結果、AQP1、AQP2、AQP3、AQP4、AQP5、AQP9の抗体を得ている。これらの抗体を用いて、ラット消化管でのAQP分布局在のマッピングをおこなった。APQ1は主として消化管壁の毛細血管内皮細胞で陽性であり、これらの部位での血管粘膜の水透過に働いていると考えられる。AQP3は重層扁平上皮の基底〜中間層細胞の細胞膜全周、胃、大腸などの単層上皮細胞の基底側壁部細胞膜に陽性で、これら細胞の水バランスの保持に関与していると考えられる。AQP4は胃底腺で陽性反応が認められた。またAQP5は、胃の幽門腺や十二指腸のブルンネル腺で陽性で、粘液の分泌への関与が示唆された。AQP7、AQP8、AQPX1についても引き続き抗体を作製中であるが、現時点では未だ満足するものが得られていない。
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