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2004 年度 実績報告書

生体内コンパートメント間での水移送における水チャネルの役割の細胞構造的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13137201
研究機関群馬大学

研究代表者

高田 邦昭  群馬大学, 医学系研究科, 教授 (20129290)

研究分担者 萩原 治夫  群馬大学, 医学系研究科, 助教授 (80189464)
青木 武生  群馬大学, 医学系研究科, 講師 (70150919)
松崎 利行  群馬大学, 医学系研究科, 助手 (30334113)
キーワード水チャネル / エンドソーム / AQP / 蛍光抗体法 / アクアポリン2 / 水透過 / 抗体 / MDCK細胞
研究概要

アクアポリン水チャネル蛋白の中で、バソプレシン刺激により細胞膜と細胞内とを往き来して細胞膜の水輸送活性の調節をおこなっているアクアポリン2の細胞内局在と動態についてアクアポリン2を発現させたMDCK培養上皮細胞を使って解析をおこなった。オルガネラマーカーとの二重染色により、細胞内アクアポリン2はEEA1陽性の初期エンドソームや、Rab11陽性の頂部リサイクリングエンドソームと一部共局在することが判明した。上皮様シートを形成した細胞では、フォルスコリン刺激により細胞のサイクリックAMPレベルをあげると、ほとんどの細胞内アクアポリン2は頂部細胞膜へと移行した。このあとフォルスコリンを除き、シンクロナイズした細胞内への取り込みと細胞内での移行過程を観察した。アクアポリン2はまず初期エンドソームへ入り、ついでRab11陽性の頂部リサイクリングエンドソームへと戻った。頂部細胞膜へ移行するには、Rab11陽性のコンパートメントへ戻ることが必要であり、EEA1陽性コンパートメントはフォルスコリン非感受性であった。サイトカラシンDやラトランクリンB投与すると、細胞内のアクアポリン2は細胞膜をへてすみやかにEEA1陽性のコンパートメントへ移行し、ここに蓄積した。以上の結果から、アクチンは頂部細胞膜に移行したアクアポリン2を膜に保持するのに必要であるとともに、刺激により細胞膜へ移行可能な貯蔵部位への、初期エンドソームからのトラフィッキングにも重要な役割をはたしているのが判明した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Aquaporins in the digestive system2004

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki T
    • 雑誌名

      Med Electron Microsc 37

      ページ: 71-80

  • [雑誌論文] Aquaporins : Water channel proteins of the cell membrane2004

    • 著者名/発表者名
      Takata K
    • 雑誌名

      Prog Histochem Cytochem 39

      ページ: 1-83

  • [雑誌論文] Molecular mechanisms and drug development in aquaporin water channel diseases : Water channel aquaporin 2(AQP2) of kidney collecting duct cells2004

    • 著者名/発表者名
      Takata K
    • 雑誌名

      Nephron Exp Nephrol 96

      ページ: 119-126

  • [雑誌論文] Aquaporin-2 is retrieved to the apical storage compartment via early endosomes and phosphatidylinositol 3-kinase-dependent pathway2004

    • 著者名/発表者名
      Tajika Y
    • 雑誌名

      Endocrinology 145

      ページ: 4375-4383

  • [雑誌論文] Expression and immunolocalization of water channel aquaporins in the rat and mouse mammary gland

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki T
    • 雑誌名

      Hisochem Cell Biol (in press)

  • [図書] 組織細胞化学2004(日本組織細胞化学会)2004

    • 著者名/発表者名
      高田邦昭
    • 総ページ数
      10
    • 出版者
      学際企画

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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