研究課題/領域番号 |
13137203
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐々木 成 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (60170677)
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研究分担者 |
桑原 道雄 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教授 (60221230)
山本 格 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科・腎研究施設, 教授 (30092737)
野田 裕美 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, COE特別研究員 (30372436)
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キーワード | 遺伝子 / 細胞生物学 / 生理学 / チャネル / 体内環境 / アクアポリン / 尿濃縮 |
研究概要 |
1.優性遺伝型式の腎性尿崩症をinvivoで再現するためにこの変異遺伝子を導入したトランスジェニックマウスを作成した。腎集合管でのAQP2変異蛋白の発現は量は少ないが認められ、軽度の尿濃縮力障害も認められた。さらに変異のノックインマウスを作成も行い、尿濃縮力障害が認められ解析を進めている。 2.AQP2のC末はPDZ結合配列になっているので、ここに付着するPDZ蛋白をクローニングするためにPDZ-1に対する抗体で腎髄質の発現ライブラリーをスクリーニングし、SPA-1を見つけた。SPA-1はRap1のGAPであり、GAP活性の阻害でAQP2の移動は抑制された。さらにAQP2結合蛋白としてactinを同定し、ビアコアで高結合能を確認した。 3.AQP7のノックアウトマウスが誕生した。外見、発育は正常であり、尿濃縮力と精子運動能にも異常は認められなかった。しかしAQP7ノックアウトマウスでは尿中のグリセロール排泄が増加していた。またAQP1とAQP7のダブルノックアウトも作成中である。AQP12についてもノックアウトマウス作成中である。 4.全国から腎性尿崩症の遺伝子解析を受けつけて行ない新たな変異を見つけだし、臨床症状と遺伝子変異種との対応を検討している。
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