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2001 年度 実績報告書

脊椎動物体軸形成に関連した神経誘導・神経領域化の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 13138204
研究種目

特定領域研究(B)

研究機関理化学研究所

研究代表者

日比 正彦  理化学研究所, 体軸形成研究チーム, チームリーダー(研究職) (40273627)

研究分担者 山本 朗仁  理化学研究所, ボディープラン研究グループ, 研究員 (50244083)
キーワード形態形成 / 体軸形成 / ホメオボックス遺伝子 / ゼブラフィッシュ / 頭部形成 / 転写抑制因子 / 神経細胞 / ノックアウトマウス
研究概要

(1)魚類・両生類においては、背腹軸を形成するプログラムは、受精直後より開始すると考えられている。ゼブラフィッシュホメオボックス遺伝子bozozok/dharmaは、このプログラムによって、接合遺伝子として最初期に背側に発現する遺伝子であり、背側オーガナイザー誘導に必要な遺伝子である。bozozokを過剰発現した背側化胚と腹側化胚を用いて、ディファレンシャルディスプレイを行い、腹側化特異的ホメオボックス遺伝子vega3を単離した。vega3は、vox(vega1),vent(vega2)と相同性を示す遺伝子であり、転写抑制因子をコードしていることを見出した。vega3の発現がbozozokによって負に制御されていること、vega3によって背側オーガナイザー遺伝子の発現が抑制されていることから、vega3が、bozozokによる背側化を介在していると考えられた。(2)ハプロイドスクリーニング法により、体軸形成に異常を示す新規ゼブラフィッシュ変異体の単離を試み、腹側化変異体・背側化変異体4系統を含む多数の変異体を単離した。その内、腹側化変異体1系統に関しては、positional cloningを行っている。(3)ゼブラフィッシュ前脳特異的遺伝子fez-likeのマウス相同遺伝子fez,fez-likeの単離を行った。両遺伝子とも、マウス胎生8.5日より、前脳に発現が認められた。また、fez-like遺伝子欠損マウスを作成した。(4)ゼブラフィッシュを用いた発現クローニングを行い、後方神経領域に中期原腸胚期から発現し、後方原始神経に発現が限局する、新規ホメオボックス遺伝子pnxを単離した。Pnxは転写抑制因子であり、後方原始神経の発生に必要であることを明らかにした。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryu, S-L, et al.: "Regulation of dharma/bozozok by the Wnt signal"Developmental Biology. 231. 397-409 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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