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2001 年度 実績報告書

自然免疫による異物認識の分子基盤の総括と評価

研究課題

研究課題/領域番号 13143101
研究種目

特定領域研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

川畑 俊一郎  九州大学, 大学院・理学研究院, 助教授 (90183037)

研究分担者 倉田 祥一朗  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90221944)
芦田 正明  北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (50012422)
藤田 禎三  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20134223)
キーワード自然免疫 / 補体レクチン経路 / プロテアーゼ / シグナル伝達
研究概要

脊椎動物の生体防御反応は、自然免疫と獲得免疫から成り立っている。獲得免疫は、リンパ球が作る抗体による特異的な異物認識とその記憶に特徴がある。一方、自然免疫に関わるタンパク質は常に体内に存在しており、感染初期の生体防御に重要な役割を果している。獲得免疫においては、特異的な抗体が多種多様の抗原を認識するが、自然免疫においては、感染微生物の表面に保存された分子パターン(Pathogen-associated molecular patterns, PAMPs)が標的となり、それを認識するタンパク質がパターン認識タンパク質と呼ばれている。すなわち、パターン認識タンパク質は、グラム陰性菌のリポ多糖、グラム陽性菌のペプチドグリカンやリポテイコ酸、そして真菌のβ-グルカンなどがつくりだすある一定の分子パターンを認識するものと考えられている。平成13年12月22日、九州大学国際ホールにて公開シンポジウムを開催し、無脊椎動物の重要な生体防御反応である体液凝固系やフェノール酸化酵素前駆体カスケードの構成タンパク質、および種々の非自己認識レクチン(糖認識タンパク質)や抗菌タンパク質が本領域代表者および計画研究代表者らを中心に報告された。これらの反応系は、すべてPAMPsを直接認識する真のパターン認識タンパク質で開始されることが判明しており、今後、それらの構造と機能解析を進めることにより、パターン認識という魅惑的な概念に潜む本質の解明に多大な貢献をすることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Norman Kaires: "The 2.0 -Å crystal structure of tachylectin 5 provides evidence for the common origin of the innate immunity and the blood coagulation systems"Proc. Natl. Acad. Sci. USA. 98巻・24号. 13519-13524 (2001)

  • [文献書誌] 川畑俊一郎: "カブトガニC反応性蛋白質の構造と機能の多様性"医学のあゆみ. 200巻・10号. 9532-9536 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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