平成13年度は、これまで研究代表者が単離してきたGsg3(Actin capping-protein)やhaspin遺伝子など1個1個の遺伝子のゲノム構造の解析の積み重ねを受け、これまでに解析されてきた半数体精子細胞特異的に発現するレトロポゾン化したと考えられるイントロンレス遺伝子の統合的な解析を開始している。すなわち、1.このようなレトロポゾン化した遺伝子が進化上いつ頃から現れたのか明らかとするために、これまでに単離してきた同様のレトロポゾン化したと考えられる遺伝子のオルソログや他の候補遺伝子に関して生物種を遡っての探索。 特に棘皮動物のウニについてはアメリカのゲノムプロジェクトとコンタクトを取り、ゲノムを分与していただき、主として受精の際に働く遺伝子群のゲノム構造について解析を開始した。 3.マウス・ヒトにおいて共通するレトロポゾン化遺伝子のゲノム構造の比較とオルソログのチンパンジーゲノムにおける探索とゲノム構造比較を理化学研究所と共同で開始した。
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