研究課題/領域番号 |
13204059
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
塩沢 俊一 神戸大学, 医学部, 教授 (40154166)
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研究分担者 |
石川 齊 神戸大学, 医学部, 教授 (30107958)
三浦 靖史 神戸大学, 医学部, 助教授 (60346244)
柱本 照 神戸大学, 医学部, 助教授 (80346246)
駒井 浩一郎 神戸大学, 医学部, 助手 (40304117)
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キーワード | 遺伝学 / 遺伝子 / 免疫学 / テクノバイオロジー / 内科 |
研究概要 |
私達は多発家系のマイクロサテライトマーカー解析により、関節リウマチ(RA)の疾患遺伝子座として、第1染色体D1S214/253、第8染色体D8S556、X染色体DXS1232/984の3カ所を同定し、これを踏まえて、RAの疾患遺伝子としてそれぞれアポトーシスシグナル受容体DR3遺伝子、血管新生に関わるアンギオポエチン1遺伝子、及びRho等に対するGEF活性をもつDblプロトオンコジーン遺伝子変異を確定した。関節リウマチ(RA)の疾患遺伝子として見出したそれぞれアポトーシスシグナル受容体DR3遺伝子、血管新生に関わるアンギオポエチン1遺伝子、及びRho等に対するGEF活性をもつDblプロトオンコジーン遺伝子変異の分子機構および病態への寄与を検討した。今回新たに、デスドメンを欠くDR3遺伝子変異型が生成する機構として仮想エクソンに結合するスプライシングサイレンサーを同定した。DR3遺伝子変異型について臨床およびトランスジェニックマウスを用いた分子機構研究によるとDR3遺伝子変異が関節破壊を推進する疾患増悪遺伝子であることが見出された。また、第8染色体に位置する疾患遺伝子ANG-1は、関節滑膜の増殖を支持し同時にアポトーシスを抑制することによってRAの滑膜増殖に寄与している可能性が指摘された。X染色体上の疾患遺伝子DBL変異によって白血球および滑膜細胞のアクチン重合化に不具合の生じることが見出された。
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