研究課題
特定領域研究
トランスジェニックマウスの作製と解析PDGF-βプロモーター下流にV337M変異を持っ4リピートタウcDNAを組み込んだベクターを導入したタウマウスを作製した。発現量は内在性タウの5-10%程度であり、海馬および大脳皮質に発現が見られた。11ヶ月令で、このマウスの海馬CA2,3部位に生化学的にSDS不溶性である過剰リン酸かタウの蓄積が観られた。脳スライスを用いた実験では海馬における神経活動の低下が観察された。さらに、行動観察によって高架式十字迷路でhabituationをおこさず、オープンアームにおける有為な滞在を示した。このことから、神経原線維変化形成は神経活動の低下とそれに伴う行動異常を引き起こすことが明らかになった。CAMKIIプロモーター下流にR406W変異を持つ4リピートタウcDNAを組み込んだベクターを導入したタウマウスの場合。このマウスはADやR406Wの患者と類似した病理病態の特徴を持つマウスモデルであることが示された。更に、タウリン酸化に関与する酵素の検討から変性を示す神経細胞ではGSK-3Bと活性化JNKの蓄積が生じていることが明らかになった。タウ過剰リン酸化と線維形成上記GSK-3B及びJNKによるタウリン酸化の繊維化への影響を調べた。これらの発現によってPHF-tauに特異的な抗原であるAT100の抗体反応性の出現を含め使用した12カ所のリン酸化部位においてリン酸化充進が観察された。細胞からSDS不溶性画分において短いタウ陽性の構造物が観察された。このことから、GSK-3βおよびJNKによるタウの過剰リン酸化が線維形成に関与することが示された。さらに、タウトランスジェニックマウスを用いてβアミロイドによってGSK-3を活性化するとマウス脳内に神経原線維変化、シナプス消失、神経脱落が生じた、LiによってGSK-3を抑制するとβアミロイドによって引き起こされる減少を阻止することが可能であった。
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