(1)NK細胞が、NKG2DやCD2/CD48/CD27/CD28といった既知の分子とは異なる未同定の受容体を介して、Bリンパ腫の自然発生を抑制していることを示した。 (2)肝癌に対する5-FU/IFN-α併用療法の抗腫瘍効果にTRAILが関与することを示唆した。 (3)TRAILの抗腫瘍効果の増強に、腫瘍細胞のNF-κB阻害が重要であることを示した。 (4)マウスTRAIL受容体mDR5に対する抗体が、TRAIL感受性腫瘍を退縮するのみならず、二次的に腫瘍特異的なCTLを誘導してTRAIL抵抗性腫瘍をも排除することを示した。 (5)NKT細胞は新規CD28ファミリー分子であるICOSを恒常的に発現しており、そのリガンドであるB7RP-1がNKT細胞の活性化に大きく関わることを示した。 (6)NKT細胞を活性化するα-GalCerの投与は、IFN-γ依存性に抗原提示細胞上のQa-1bの発現を高め、NKT細胞上の抑制性受容体CD94/NKG2Aを介したnegative feedback regulationによって連続投与の抗転移効果が制限されることを明らかにした。また、IFN-γ産生を惹起しないα-GalCerの誘導体であるOCHの前投与によってα-GalCerの抗転移効果が飛躍的に増強しうることを示した。
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