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2001 年度 実績報告書

Fynが結合する新しいカドヘリン様蛋白質

研究課題

研究課題/領域番号 13216063
研究機関大阪大学

研究代表者

濱田 俊  大阪大学, 細胞生体工学センター, 講師 (60282349)

研究分担者 八木 健  大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (10241241)
キーワードチロシンキナーゼ / カドヘリン / 遺伝子 / 生体分子 / 生理活性
研究概要

本年度は1)CNR遺伝子欠損マウスの作製とその組織構築異常の解析、2)CNR蛋白質細胞内領域に結合する分子の同定、3)がん化細胞株におけるCNRファミリー分子の発現解析を行った。1)本年度、CNR-AおよびCNR-B alternative formに固有な領域を選択的に欠損させたターゲッティングマウスの作成に成功した。CNR-AホモマウスではCNR-Aに固有な領域を欠失した蛋白質が生じていることを免疫沈降法およびイムノブロット法により確認した。またCNR-Bホモマウスでは、Splicing siteの近傍にネオマイシン耐性遺伝子が挿入されたため、CNR-B alternative splicing formが選択的に欠失していることが明らかになった。これらのマウスについて外観上の形態学的、行動学的異常を観察したが、現在までのところ顕著な異常は見いだされていない。両ホモ欠損マウスは雄および雌とも繁殖可能であり、現在C57BL/6マウスに戻し交配を行いつつ、解析を進めている。2)yeast-two hybrid法を用いて行ったCNR蛋白質細胞内領域と相互作用する分子のスクリーニングでは、3種類のライブラリーを用いてスクリーニングを行い、セリン/スレオニンキナーゼなど2種類の候補遺伝子が得られた。今後さらにスクリーニングを行うと共に、得られた候補遺伝子に関してはin vivoでの複合体形成の確認、結合領域の決定を行いたい。3)がん化細胞株におけるCNRファミリーの発現をRT-PCR法により検索したが、neuroblastoma, pheochromocytoma, melanoma由来のがん化細胞株においてCNRのmRNAの発現がみられることが明らかになった。今後さらに多数の株についてスクリーニングを行うと共に、これらがん化細胞に発現しているCNRのmRNA、蛋白質の構造異常について検討したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hamada, S., Yagi, T.: "The cadherin-related neuronal receptor (CNR) family : a novel diversified cadherin family at the synapse"Neuroscience Res.. 41. 207-215 (2001)

  • [文献書誌] Yamazaki Y, Makino H, Hamaguchi-Hamada K, Hamada S, Sugino H, Kawase E, Miyata T, Ogawa M, Yanagimachi R, Yagi T: "Assessment of the developmental totipotency of neural cells in the cerebral cortex of mouse embryo by nuclear transfer"Proc Natl Acad Sci U S A. 20;98(24). 14022-14026 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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