研究概要 |
資源の無い我国においてはWWW情報は貴重な資源と見なすことが出来、その有効活用が期待されるが現状ではWWWの利用形態は単純なキーワードサーチに基づくサーチエンジンに留まっている。本研究では更なる新しいサービスを模索すべく、その第一歩としてWWWコンテンツを柔軟に操作可能とする強力なプラットフォームを構築することを目的としている。本年度は、今までに収集した数年間の全日本WWWページからWWW上のコミュニティの発展過程について知見を得た。我々は,1999,2000,2001年に定期的に収集した3つのウェブスナップショットを比較することで,ウェブコミュニティの発展過程を調査した.この際,成長率,新規率,安定率など,興味ある発展過程の抽出に有用なメトリックスを導入した.これらのメトリックスを用いると,最も成長したコミュニティや,最も新しいコミュニティなどを抽出することが可能になる.また、膨大なWWWコミュニティの解析を行うツールとして、WWWコミュニティ可視化ツールを構築した。加えて、WWWサイトにおける大量アクセスログを解析するためのツール、ならびに、種々のトラバーサルパタンを可視化するためのツールを開発し、有用性を確認した。さらに、WWWウェアハウスのプラットフォームとして、ストレージエリアネットワークを用いた従来にないPCクラスタを構築し、データインテンシブなアプリケーションに対する、有効性に関し、初期評価を進め、良好な結果を得た。
|