研究課題/領域番号 |
13226088
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
富永 明 高知医科大学, 医学部, 教授 (50172193)
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研究分担者 |
足立 貴世美 高知医科大学, 医学部, 教務職員 (60335932)
渡部 嘉哉 高知医科大学, 医学部, 助手 (60243846)
古谷 正人 高知医科大学, 医学部, 助教授 (00035437)
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キーワード | 遺伝子 / 核酸 / 感染症 / 免疫学 / 応用動物 |
研究概要 |
1)β-アクチンプロモーターとサイトメガロウイルスエンハンサーを持つベルターとそれにIL-4,IL-5,IFN-γcDNAを挿入したプラスミドを作製し筋肉注射したところ、IL-5cDNAを感染1週間前に投与した群では感染後5週目からベクターDNAを注射した対照群に比して、Leishmaniaの増殖が明らかに抑制されていた。2)Th1ヘルパー細胞由来の代表的サイトカインIFN-γによるマクロファージの活性化が主なLeishmania感染の排除であると考えられているので、ポジティブコントロールとしてIFN-γcDNAを注射したが全くLeishmania感染抑制の効果が見られなかった。また過剰のIL-4は感染を憎悪させることが知られているのでIL-4cDNAを別のコントロールとして筋肉注射したがところ、IL-5cDNA注射の効果よりは弱いものの、Leishmania感染の増殖を抑制する傾向が認められた。3)現在まで得られた結果はLeishmania感染に最も感受性の高いBALB/cマウスにLeishmania amazonensisをfoot padに感染させ、腫脹を一週ごとに測定して、感染の進行を観察したものだが、Leishmania majorの感染実験で同様の結果が得られるかどうか検討中である。4)リポポリサッカライド(LPS)をIL-5と共に投与するとLeishmaniaの増殖を効率良く抑制することを見い出している。そこで、LPS受容体であるToll-like receptor 4およびそのファミリーのcDNAを好酸球から単離し、Leishmaniaの感染防御のためLPS以外のToll-like receptorが使えないかどうか検討するためまずその発現を確認した。
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