研究分担者 |
石原 邦雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00106212)
大久保 孝治 早稲田大学, 文学部, 教授 (00194100)
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
正岡 寛司 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
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研究概要 |
昨年度に実施した,戦後日本の家族変動および家族行動の変化に関する全国確率標本に基づく基礎的調査をふまえて,今年度は,データの整備と分析につとめた。 まずはデータのクリーニングを実施した。家族調査であるゆえクリーニングには多大な労力が必要であったが,クリーニング作業班を組織し,実査を委託した社団法人中央調査社にも相談の上で実施した。ついで,今回は対象者の出生年によって若年票(1956-1965年生まれ対象)と中高年票(1926-1955年生まれ対象)の2種類の調査票を用いたため,両調査票の回答を連結する作業を行った。最終的には,全国の1926-1965年生まれ(調査時に38〜77歳)の男女を対象とした5054票が有効回収票として確定された(有効回収率63.7%)。 データセットが整備されたことを受けて,研究協力者も募ってデータ分析の担当者を定め,まずは基礎的な分析を行った。成果の一部は,平成16年9月に日本大学にて開催された第14回日本家族社会学会大会において,テーマセッションをひらいて報告した。 つづいて平成17年1月には,途中経過報告会ならびに検討会をもうけ,分析の成果を検討しあうと共に,報告書の刊行にむけて議論を重ねた。そして,平成17年3月には,本研究の最終成果報告書として,第一次報告書を刊行した。この第一次報告書は,3部構成で15の論文から成り立っている。 今後,学会内でのデータの共同利用を開始し,1年後には第二次報告書を刊行して,東京大学SSJに委託して広くデータを公開する予定である。
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