研究課題/領域番号 |
13301015
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
篠田 知和基 広島市立大学, 国際学部, 教授 (00022260)
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研究分担者 |
吉田 敦彦 学習院大学, 文学部, 教授 (20054322)
不破 有理 慶應義塾大学, 経済学部, 教授 (60156982)
松村 一男 和光大学, 表現学部, 教授 (70183952)
山本 節 静岡大学, 人文学部, 教授 (60024048)
目崎 茂和 南山大学, 総合政策学部, 教授 (80101187)
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キーワード | 海 / 神話 / 神 / 妖怪 / 洪水 / ポルトガル神話 / 中国神話 / 挑戦神話 |
研究概要 |
16年9月に南山大学で国際比較神話学シンポジウム「海の神と妖怪」を開催、フランスからグルノーブル大学のフィリップ・ワルテル、クロード・フィンツ、ベルナール・エムリ、エックス大学からロジェ・ボゼットを迎え、国内からは17名の報告者をまじえて、海の神話を構成する超自然的存在の諸相について、16年一月の研究集会を発展させ、総括的な視野から討議をおこなった。三原幸久およびベルナール・エムリによるラテン・アメリカやポルトガルの伝承についての報告がいままで欠落していた方面を補完して有益であった。朝鮮、中国についての報告も充実していた。この内容は200ページの原稿集として印刷し、各方面へ配布した。17年1月には鳥取大学で海洋神話の文脈からみなおしたイナバノシロウサギ説話の国際比較を14人の報告者によっておこなった。これには地元の研究者もまじえ、考古学、歴史学からの発言もあり、地域伝承と国際伝承の交錯について、興味ある報告と議論がなされた。この内容は現在、冊子として印刷準備中であるが、さらに出版社から一般向けの単行書として出版する計画がすすんでいる。 このほか、昨年度のテーマであった洪水神話をあらたにまとめた「世界の洪水神話」を研究グループを中心にしてまとめ上梓した。ほかには、デーモン、あるいは老賢者をめぐる神話についても研究グループの総力をあげての研究成果発表を雑誌『アジア遊学』においておこなった。 海外の研究者とは、篠田がパリでソルボンヌ大学のルクトゥと数回会談をかさね、さまざまなテーマで意見交換をした。山本は二度フランスへ赴き、資料調査をおこない、松村はオーストラリアおよびスペインをおとずれた。目崎はフランス、イギリスへ渡り、丸山は中国を調査した。
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