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2001 年度 実績報告書

東大寺所蔵聖教文書の調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 13301018
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

綾村 宏  独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所, 文化遺産研究部歴史研究室, 室長 (20000507)

研究分担者 永村 眞  日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
湯山 賢一  文化庁文化財部, 課長 (00300690)
富田 正弘  富山大学, 人文学部, 教授 (50227625)
横内 裕人  東大寺図書館, 研究員
遠藤 基郎  東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40251475)
キーワード東大寺 / 聖教文書 / 法会 / 請定・自連・巳出 / 神道書 / 情報処理
研究概要

初年度にあたり、調査研究計画の大綱を決め、それに従いほぼ5日間の調査を年3回実施した。本研究テーマの調査研究対象である東大寺図書館収蔵庫第4室収蔵の聖教文書は、139函もの聖教文書函に収められており、さらに第1函〜第4函は大型の長持函であるため、その点数は彪大なものである。そこで調査にあたっては、各資料の調査項目を限定し、情報機器を活用し、出来るだけ迅速に整理と目録作成を実行し、その聖教文書群としての性格把握を行おうとするものである。
今年度は、8月、11月、3月に調査を行い、第1函・第2函収納分につき分類整理、ラベル貼付、データの情報処理の作業を終えた。第1函・第2函はともに大型の長持函で、収納点数は、第1函で79括4,779点、第2函で30括1,372点を数える。調査項目は、整理番号・資料名・日付・員数・書写時代・形状・その他特記事項であり、それらデータにつき調査現場で直接パソコンに入力する方法で目録作成を行っている。
第1函収納分は、寺側で既に法会別に束ねてあったため、その分類の一括関係を尊重して整理した。法会として、大仏殿修正会・仏生会、法華会、方広会、維摩会、彼岸会や各種御忌など多数あり、江戸時代に東大寺の各堂舎、塔頭、末寺で執り行われた基本的な法会が知られる。また文書様式では、法会に関する請定、自連、已出が多く占め、それ以外には供物の支配状、諷誦文、荘厳文などがある。
第2函は多様な聖教文書が納められている。そのうち袋にまとめられているものはそれを一括として扱い、それ以外は、文書類、帳簿類、聖教など仏教関係冊子類、神道関係の冊子類に大別し、整理し、データ処理をした。
今年度の調査成果として、江戸時代における東大寺の法会の実態を示す史料が多量に確認できたこと、寺院における神道関係の冊子類の伝来などが注目される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 綾村宏, 永村眞, 湯山賢一編: "東大寺文書を読む"思文閣出版. 184 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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