研究課題/領域番号 |
13301018
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所 |
研究代表者 |
綾村 宏 独立行政法人文化財研究所, 奈良文化財研究所・文化遺産研究部, 部長 (20000507)
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研究分担者 |
富田 正弘 富山大学, 人文学部, 教授 (50227625)
湯山 賢一 文化庁, 文化財部, 鑑査官 (00300690)
永村 眞 日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
遠藤 基郎 東京大学, 史料編纂所, 助教授 (40251475)
横内 裕人 東大寺図書館, 館員
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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キーワード | 東大寺 / 聖教文書 / 世親講唐櫃 |
研究概要 |
平成13年度〜16年度にかけて、東大寺図書館収蔵庫4号室に収蔵されている未整理の聖教文書の調査を行い、その調査研究成果を科学研究費成果報告書にまとめ、17年3月刊行した。その時点で調査対象とした収蔵庫4号室収蔵の聖教文書函の総数は125函を数える。 今回の調査期間で、ほぼ50函分の聖教文書函に収納されている聖教文書について、函別の目録を作成し、報告書に収録した。なお器物や明治時代以降の書類を収めた箱で、函号がついたものもあるが、それらについては今回の調査対象にはしなかった。報告書に、目録化して掲載できた資料点数は,12,634点である。収容資料が目録化しきれなかった函については、函そのものの概要を示した表を収載した。今回調査の文書聖教は、内容的には、近世の文書や聖教、経巻が多数を占め、今まで研究テーマとしては、取り上げられることが少なかった近世の東大寺の様相を示す格好な史料群であることが確認できた。今回確認した史料から、近世東大寺を分析した論考とともに、今回調査で発見された平安、鎌倉時代の文書、経巻の個別事例報告についても、あわせて報告書の論考編に収録した。なお学際的成果として、空箱であったが、蓋内面に古文書が貼付され、その内容からその箱が「世親講唐櫃」にあたることが判明した箱があり、その箱蓋板の年輪年代測定からも1088年+50層(推定年輪数)で、残存最外年代が1138年と判明した文書箱も確認できた。
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