研究課題/領域番号 |
13302003
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
櫻田 嘉章 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10109407)
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研究分担者 |
渡邉 惺之 立命館大学, 大学院・法務研究科, 教授 (30032593)
位田 隆一 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40127543)
早川 眞一郎 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40114615)
木棚 照一 早稲田大学, 法学部, 教授 (90066697)
佐藤 やよひ 関西大学, 法学部, 教授 (00235409)
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キーワード | 生殖医療 / 知的財産権 / 国際民事訴訟法 / 電子商取引 / 本国法主義 / 欧州連合 / 属地主義 / 法例改正 |
研究概要 |
今年度は一度しか全体会議は開けなかったが、鹿児島大学で、真砂康司助教授による「疑似外国会社の法規制」という報告を始め、12月11日には、中西康「ブリュッセルIにおける外国判決承認要件としての公序の機能の部分的変容の可能性」、多田望「電子船荷証券と抵触法の課題」、12日には、西谷祐子「インターネット上での著作権侵害をめぐる諸問題」、渡邉惺之「外国訴訟差止命令」という報告を受けて、渉外法のモデルについて、議論を行った。 11月6日には、日本学術会議において第2部及び国際関係法学研究連絡委員会主催ではあったが、「国境を越える生殖医療と法」と題して、総合的な公開シンポジウムが開かれたが、本研究会は、櫻田嘉章、佐藤やよひが企画段階から協力を行い、さらに当日は、木棚照一が国籍法との関係でコメントを行うほか、櫻田が総合司会ならびにコーディネーターとして、また佐藤は「国際親子関係法」と題して講演を行い、研究協力者の織田有基子氏に依頼して「アメリカ法にみる生殖医療と親子関係法」との報告を依頼するなど、実質的には、法的側面の分析及び報告者の決定を行った。医学並びに心理学・社会学の観点との学際的な研究を行うことで、この分野における研究の質を飛躍的に高め、かつ渉外法モデルの開発にも顕著な進展をもたらすなど、研究の本旨に沿った活動が推進できた。それ以外にも研究分担者による個別的分野の研究が推進されている。シンポについては、評価が高かったので、記録を補充的に修正して、冊子体の報告書としてまとめることとなった。なお、法例の改正には、櫻田嘉章を始め、中西康、西谷祐子が法例研究会、法制審議会国際私法(現代化関係)部会の審議を通じて、本研究会の成果を利用しつつ、多大の協力を行っている。
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