研究課題/領域番号 |
13303003
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研究機関 | 東京国際大学 |
研究代表者 |
松田 芳郎 東京国際大学, 経済学部, 教授 (30002976)
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研究分担者 |
原 朗 東京国際大学, 経済学部, 教授 (70012127)
山本 有造 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10047475)
田嶋 俊雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (10171696)
菅 幹雄 東京国際大学, 経済学部, 助教授 (50287033)
栗林 純夫 東京国際大学, 経済学部, 教授 (20178106)
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キーワード | 日本 / 中国 / 長期時系列 / 国民経済計算体系 / 産業連関表 |
研究概要 |
此れ迄の分担研究者の個別推計統計系列およびデータベースを研究基盤としてデータベース化に、さらに計量経済学的なデータの相互整合性の吟味準備を図った。また、中国に保存の戦前期の統計的な調査資料の発掘を行い、データベースの補強を図った。具体的にはバック資料など1930年代の資料を発掘し,その保存・データベース化に関して,中国側との協力で作業を行った。 1.戦前期の中国については松田・山本・松本を中心として、(1)中国国家統計局推計データ(1952-1958年)、(2)松田・岳推計データ、(3)満州国推計データの接続の準備作業として、上記の3つのデータの各項目について定義・精度の比較検討作業を行い、国民経済計算体系に準じて整理する作業を継続した。 2.日本の国民経済計算体系の推計については主に第二次大戦期間中を対象とした推計データの精度向上に焦点を絞り、松田・原・山本・菅を中心として、(1)経済企画庁推計データ、(2)日本の国民経済計算体系の長期時系列データベース(一橋大学経済研究所)、(3)旧大日本帝国地域データ、(4)1939-1946年における日本の就業構造データの接続の準備作業として、これら4つのデータについて定義・精度の比較検討作業および国民経済計算体系に準じて整理する作業を継続。 3.1940年産業連関表の推計作業を原・菅が昨年度着手。サービス部門等係数が確定しない部門が残っているので,これの精度向上のためのデータ解析を継続。この作業は次年度も継続予定。 4.栗林・田嶋・高橋で1952年以降の現代中国のデータを整備し、データベース化作業を継続。特に資料公表度の高い、1980年代以降のデータをデータベースとして整備。なお、文化大革命期(1966-1976)のデータの信頼性の検討を行い、公式発表された中国国民経済計算の長期時系列データについての吟味を行った。聞き取り調査が必要な箇所がある。SARSの影響で,当初予定されていた平成15年7月の中国での聞き取り調査が不能。次年度に調査を再度計画。 5.この研究過程で、日本および中国のこれ迄一緒に研究してきた個別主題の研究者を平成15年11月日本に招待し、また本研究の分担者が平成15年10月に中国に行って調査をし、さらに平成16年には国際コンファレンスに参加し研究成果の集約を行った。
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